はじめまして、いつきです。42歳。物流倉庫で、商品をスキャンして仕分ける仕事(ピッキング)をしています。手持ちの端末(ハンディ)でバーコードを読み取り、届け先ごとに荷物を分けます。
昔は事務でした。子どもが小さい頃は家にいて、再就職のときに通ってくれたのが倉庫だけでした。ある夜、締め処理のあとにハンディの画面で今日の件数を確認し、黙ったまま帰りの準備をしていました。腰が痛くて、しゃがむのも遅れます。
締めが終わると、頭に残るのは今日の件数と、足りなかった分の不安だけでした。20代の同僚は同じ件数でも平気そうなのに、私の腰だけが先に限界を言います。
帰りのバスでは、ママ友のグループLINEに副業の話題が流れてきます。画面では笑顔のスタンプを返しても、家に着くと黙ってしまいます。塾代やローンのことを考えると、息が浅くなります。
でも今は、倉庫の件数だけで自分の価値を測るのをやめました。家に帰ってから、パソコンでブログや記事の「何人が読んだか」「どこで離脱したか」といった数字(アクセスの記録)だけを見て、次を直す順番に変えています。
歩数を増やさなくても、文章の記録は少しずつ増えていく。座ったまま、内緒で第2の柱を育てています。
広告で「在宅ワーク」「AIで月10万」「未経験OK」も見ます。でも、また身体を使う副業は続かないと分かっていて、手が出ません。
他人の文章テンプレをそのまま使う方法も、「必ず稼げる」と言う案件紹介も、信用できませんでした。それでも、このまま締め画面だけを見て黙る夜を続けるのは限界でした。ギャンブルみたいな保証には手を出さず、数字だけを見て判断する型を探しました。
ツールの画面で分かったのは、きれいな倉庫のコツだけを並べた記事は、最後まで読まれないことでした。
やけくそで書いた「締め後、今日の件数だけを見て黙った」という、ありのままの話だけ、同じ現場で黙っていた人が、記事の最後まで読んでくれました。
能力が足りなかったのではなく、評価される場所(倉庫の件数)と、評価される場所(ネットの記録)が違っただけ、と気づきました。
今でも倉庫の仕事は続けています。今日辞めるつもりはありません。ただ、締めのあとに毎回つぶれる日が、減りました。
歩数を増やさなくても、ブログの読者数や記事の記録は、少しずつ増えていく。それだけで、次のシフトに向き合う力が戻ってきました。
最後に:締めで黙ったあなたへ
あなたが遅いわけではありません。件数で測られる仕組みに、置かれていただけです。
見ている場所を変えれば、夜は変わります。
