平成という元号もあと約半月で終わるのか
来月から令和という新元号になり、今年の10月で自分は43歳になってしまう
故郷である高知に住んでた年数よりも、上京して住んでる関東での年数の方が長くなってる

平成には、個人的にスッキリせず未解決な出来事がある(笑)
それは、1995年(平成7年)に上京して最初に働いてたクソ油まみれ工場での出来事
以前にも書いたことあるけど、自分は好きなジャンルを職業にしたかったけど、なんのコネも無いし専門学校に行く金も無く、そもそも勉強も大嫌いで成績も良くなかった
でも上京だけは何とか叶った  工業高校だったから就職活動は盛んだったみたいで、東京にある企業を受けて、2社目で受かったのがそのクソ油まみれ工場だった  某自動車会社の部品工場だった
まぁこれが無かったら上京の機会は無かったかもしれないから忘れることはないだろう(笑)
働いて金貯めて専門学校に行ってやるとか思ってたけど、元々から特撮関連のグッズを集めてたタイプだったから、給料やらボーナスは使ってしまってた自分が悪い(笑)
そこは鉄板をプレスして様々なパーツを製造する部署と、そのパーツを電極溶接等で組み立てる部署とがあった  まぁその会社に興味があったのではないから、自分がやってた所のことしか覚えてないけど  毎日油まみれになり98㎏あった体重もドンドン軽くなり65㎏くらいになってた
まぁ痩せられたのは良かったけど、好きな物を買ってないと働く気になれないという感覚になった  せっかく上京したのになぜ毎日こんな油まみれなことしなきゃいけないのかと  全く一般の企業に夢なんか抱かない人間だから  典型的な田舎者だからか(笑)  まぁ関東には高知では味わえない特撮な誘惑は沢山あったし、休日はそんなことくよくよは考えてなかったな   
上京した1995年(平成7年)に最新作だった特撮ヒーローのTVシリーズや怪獣映画等  これらを見ると、未だに上京した年や最初に働いたクソ油まみれ工場、その会社の社員寮の部屋を思い出す
そのクソ油まみれ工場には、出身校は全く違うけど、同じ高知出身の同期が4人いた  その会社は高知県内の工業高校等を狙って求人を出してたみたい
でも入社して半年以内に高知出身の同期たちはドンドン辞めて自分含めて二人だけになってたな
現在は全く酒なんか自分から進んでは飲まないけど、その頃は高知出身の同期とたまに飲んだりしてた  まだ19歳だったのに(笑)
あと自分なんかは、社員寮の部屋で周り気にせずに特撮関連の音楽やら歌(昔のアニメ関連も一部あり)を聴いてたから、そういうのが好きな人間だということは周りにも知られてたはずだし、俺を見てニヤニヤ笑う奴もいたけど、こっちからすると”してやったり!”くらいに心の中で思ってた(笑)
そのクソ油まみれ工場は、自分らが入社した年に創立何周年とかだったみたいで、入社して半年くらいだった10月頃に会社の創立記念の式典みたいなのがあったけど、他の同期たちと一緒に欠席したら、かなり文句言われたな(笑)  良いんだよ!そんなの出なくて!興味無いんだよ!  毎日油まみれで何もめでたいこと無いんだから!  社員だと会社の催しものは強制的に参加せよみたいなのがあるから大嫌い!

確か年を越して1996年(平成8年)になって以降だったと思うけど、残ってた高知出身の同期と部屋でまた飲んでたら、その同期が突然に「お前をこの会社に鎖付けにしようとしてる奴がいる」とか言ってきた  「ゼウスがいる」とか(笑)
全く意味分からなかったけど、なにやらその会社の上司の娘が、俺をいつも見てるとかいうのだった  油まみれ工場と社員寮は離れてて、自分はチャリで通勤してたけど、その通勤してる俺をいつも見張ってるとか追いかけてるとか言うのだった(笑)  確かに帰り道で近道しようと狭い路地に入っても至近距離で自分の後ろをピッタリと追尾してくる者がいた時があったからそれかと  それがゼウスだったのか?(笑)
でも自分はその会社にずっといるつもりも無かったし、まぁそもそもそんなの信じられなかった  上司と言っても複数いるし、そんな油まみれ工場の上司の娘と付き合って結婚して油まみれな人生を送るなんて言語道断!  典型的な田舎者の人生みたいじゃんか!という発想も典型的な田舎者の俺ならではなのかもしれない(笑)
でも、同期が言ってたその事を聞いてから、通勤時はどこにそいつがいるのかとビクビクしてたし、本当にいるならどんな顔してるのか見てみたいとかも思い始めてたな(笑)
すれ違う女性も全てが自分を見てるように思えてきたりと完全な自意識過剰に(笑)  いや!女性だけでなく男性も自分を見てるのではという感覚に(笑)
会社内だけでなく、通勤時にすれ違う見知らぬ人々まで自分を見てあざ笑ってるかのような感覚に  まぁ有名人になれるならなりたいけど、まずそんなことはあり得ないし、同期が言ってたことで変な錯覚を起し始めてたんだろう(笑)
そんな1996年(平成8年)に最新作だった特撮ヒーローのTVシリーズや映画作品等  これらを見ると未だに自意識過剰になってた二十歳の年を思い出す(笑)  というか、1996年は特撮番組や映画が突然に多かったんだよな(笑)  この年の夏に母方の祖母が60代で亡くなって、以降の約10年間で父方の祖父母も母方の祖父も亡くなった  一番若かった母方の祖母が皮切りになってしまった
1996年(平成8年)は、ひと学年下の新入社員も入って来たし、自分の隣の部屋に入った奴なんかめっちゃ低い声で下手な歌を唄う奴だったな(笑)  それに対向してこっちも特撮やらアニメの歌を唄う事もあったな(笑)
ひと学年下の新入社員が入って来て少し経った時期に、最後まで残ってた高知出身の同期が辞めていなくなった
自分もこのまま残って毎日油まみれになるのはカッコ悪いなという感覚になって辞めた  その会社にいたのは1年半だな
結局はその同期が言ってたことは何だったのか自分には分からずに終わった  明らかに社内の他の人々が俺を見てニヤニヤしたり、突然に怒ってたりとかもあったから、自分の知らない水面下で何かが起こってたのかもしれない(笑)  
その上司の娘=ゼウスとやらも、自分の前に直接立ちはだかることも無かったし、接触してくることも無かった  本当にそんなのいたのかよ(笑)  どんな顔してたのかな?
まぁ本当にいたとしても、あんな油まみれな会社の上司の娘だから、きっと油臭い女だったに違いない
でもこれは、永遠に不可解極まりない平成の出来事として、自分の中に生き続けるのだろう(笑)
ちなみに現在は、その油まみれ工場は無い  最近、逮捕されたとかで話題になってる除夜の鐘の音を名前にしたかのような人がいるけど、その人が登場してからその某自動車会社は大きな改編がされたみたいで、自分が働いてた油まみれ工場も煽りを受けて無くなってしまってる  1999年(平成11年)頃かな  現在はマンションが建ってるし、社員寮があった所も住宅になってる  俺に不可解なモヤモヤを残した罰だよ!
まぁ不可解なモヤモヤは残ってるけど、上京して初めて住んだ場所は良い意味でも、悪い意味でも思い出深いような気がする(笑)