1972年(昭和47年)作品「快傑ライオン丸」 第37話「狙われた男 怪人トドカズラ」
大魔王ゴースン打倒の旅を続けるライオン丸=獅子丸・沙織・小助の3人  ゴースンの正体や、それに関わりのあった人物等の秘密が記された果心覚書を巡る展開が第31話からスタートした  この第37話では、果心覚書に記されてた額に″キ″の文字の傷がある木猿という名の男を捜しに獅子丸一行は黒森山に向かっていた  しかし途中で激しい腹痛を起こした小助は歩くこと出来ず
そこでパッタリ出会った佐吉という男  見事な吹き矢で鳥を撃ち落とす  獅子丸一行は、この佐吉の家で休ませてもらうことになる  額に″キ″の文字の傷があるからこの佐吉が木猿なのか?
佐吉には弥一という息子が  あと喜蔵という老人も一緒に住んでいた
沙織に惚れ込んでしまった弥一  ませてる弥一(笑)
そんな沙織と弥一を見ていたドクロ忍者
木猿という男は、ゴースンと技を競いあった程の腕を持つという  怪人トドカズラは、ゴースンから木猿を始末せよと命をうけてるのである

佐吉の額にある″キ″の文字の傷は、子供の時に柿の木から落ちてついた傷で、佐吉は木猿という忍者ではないという  見事な吹き矢も子供の頃に自然に覚えたものだと  吹き矢は喜蔵老人も上手いだと
獅子丸は、沙織と小助を佐吉の家に残して木猿を捜しにひとりで再び黒森山に向かうのであった

沙織には再び弥一が近づく(笑)
弥一「お母ちゃんの花だぁー!」
「お母ちゃんだぁー!」
喜蔵「貴女が花を埋けてるのを見ると、死んだ母親の事を思い出すんでしょう」
「だからあの子は、貴女の側に居ると嬉しくて仕方ないんです」
弥一を間に挟み、怪しげな雰囲気になる沙織と佐吉=シングル父ちゃん

喜蔵老人は弥一を連れて鳥を撃ちに出掛けるが、その先でドクロ忍者たちに襲われる  弥一が捕らわれかけるが、喜蔵老人は吹き矢で応戦  弥一を助けるが、そこに矢文が
黒森山に向かう獅子丸には、虎錠之助=タイガージョーが立ちふさがる  「尋ね人は、ここにはいない」だと
獅子丸はライオン丸になりタイガージョーを迎え撃つが、二人ともに滝壺の中に消える

弥一が駄々をこねてる
「お姉ちゃん、行っちゃあヤダ!」
沙織には大魔王ゴースン打倒という使命があるのだ  佐吉は弥一を叱りつけるが、沙織は母親の顔を知らずに育ってるので弥一の気持ちが分かるのであった  長い旅の暮らしばかりで、家のある和やかな気持ちになったのは初めてだと
そこへ弥一のひと言
「お姉ちゃん!おいらの母ちゃんになっちゃいなよ!」
綺麗な沙織の顔  そしてシングル父ちゃん=佐吉も、気まづさと照れ臭さで綺麗な顔に(笑)
しかし沙織は使命を果たす為、ここに留まることは許されないのである
タイガージョーと共に滝壺に落ちたライオン丸=獅子丸は何とか這い上がり、ライバルである虎錠之助の無事も祈るのであった  黒森山に木猿はいなかったので獅子丸は佐吉の家に舞い戻る  しかし沙織と遊ぶ弥一の手に木猿に向けたトドカズラからの手紙が ひとりで黒駒に来ないと子供ともども叩き殺すと  獅子丸は佐吉の危機だと思い跳びたそうとするが、そこに佐吉が
木猿は、佐吉ではなく喜蔵老人の方であった  トドカズラと戦って瀕死の状態に追い詰められる喜蔵老人=木猿
駆けつける獅子丸はライオン丸に変身  瀕死の状態の木猿の協力もありトドカズラを倒す
木猿は、死際にゴースンの正体をライオン丸たちに託すのであった
ゴースンの正体の名は幽斎
大魔王ゴースン打倒の旅を続ける獅子丸・沙織・小助は、木猿が最後に残した幽斎という名を  果心覚書に記された最後のひとりである白垣幽斎を目指して旅立つ
「お姉ちゃーん」「お姉ちゃーん」と弥一が追い尻もち
沙織は振り返り戻ろうとするが、獅子丸が止める
「この世には、母のない子は沢山いるんだ」
「そんな不幸を作らない為にも、早くゴースンを倒さなければ!」
獅子丸は、沙織から弥一を引き離すのであった
「お姉ちゃーん」「お姉ちゃーん」
~♪デーーン デーーン デーーーーーン

沙織役の九条亜希子氏は、シングル父ちゃん=佐吉とは結婚せず、獅子丸役=潮哲也氏と結婚した(笑)