1973年(昭和48年)作品「流星人間ゾーン」 第26話(最終回)「粉砕!ガロガガンマーX作戦」
ガロガバラン星人の地球攻撃作戦の総司令官・ゴールドガロガの元に到着したコバルトガロガ以下3名  ガロガガンマーX
コバルトガロガは、世界原子力財団の日本支部が、水爆をもしのぐ破壊力を持つ中性子エネルギーの開発に成功したことをキャッチし、その設計図を手に入れようと考えてる  如何なる手段で手に入れるつもりなのか?
サッカーボールで遊ぶ少年
その少年の元に現れる陰湿な男
この陰湿な男の目が金色に光り、その目を見た少年は
3時間後に目の痛みを訴える
父ちゃんがおんぶして走る  たまたま通りかかったゾーンファイター=防人光が車で病院まで
少年は失明  未知の発光病原体によるものでどうすることもできないと病院の先生は言う  少年は道端で会ったおじさんの目が金色に光ったと言ってるところから、防人光はガロガの仕業では?と睨む
父ちゃんの所に「全くお気の毒でしたな」と陰湿な男が現れる  陰湿な男は、息子の目を治す解毒薬を渡す代わりにやってもらいたいことがあると持ちかける  原子力研究所から中性子エネルギーの化学設計図を盗み出してほしいと  やらないとお前は同じ過ちを2度繰り返すと言う  いったいどういうことなのか?
この父ちゃんは、病気が拗れた奥さんを、金無しの病院回りの最中に死なせてしまった過去があったのだ  奥さんのみならず息子にも可哀想な目に合わすのかと
父ちゃん「なんという奴だ!こんな私たちみたいな弱い人間を!」
そうだ!そうだ!金の無い人間をいじめるな!  俺も涙が出てしまう(笑)  自分にもしも彼女とか奥さんがいたらそんな事になりかねない  もしも収入が沢山あったとしても、全て自分の欲しいものに使ってしまうだろうから(笑)
父ちゃん「このチンピラめ!クズ野郎!」
陰湿な男「そんな者じゃない もっと恐ろしい者た」
父ちゃんは息子に目を元通りにしてやると約束するのであった
この父ちゃんの職業は原子力研究所の守衛だったのだ  そして、まんまと中性子エネルギーの化学設計図を盗み出すが、防人光に見つかってしまう
防人光「その設計図があの連中の手に渡れば、日本は いや、地球が滅ぼされてしまうかも知れないんです」
と話してる最中に走り込んで来て映り込む陰湿な男  防人光と陰湿な男の戦いが始まる
「地球の平和がなんだ!」
「私にはケンの方が可愛いんだぁー!」
確かにそうだろう!(涙)  それが親心なんだろうよ  俺だって、世界の平和がどうだのこうだのよりも、今までに集めたコレクションたちの方が可愛いんだぁー!  あっ!でも平和じゃなかったら集められないな(笑)
陰湿な男はコバルトガロガである正体現し、設計図ごと父ちゃんを拉致
コバルトガロガは父ちゃんを海辺の洞窟に連れ込み、目の解毒薬を渡す気もなく殺そうとするが、防人兄妹が駆けつける
コバルトガロガたち(ガロガガンマーX)は、合体して恐獣グロデガウロスに変身&巨大化
グロデガウロスの出現シーンは、ゴジラシリーズ等々の東宝特撮映画が数多く撮影された屋外の東宝大プールで撮ってる  その映像に防人兄妹を重ねたり
防人光はゾーンファイターへ変身し巨大化
水面と背景に奥行きが感じられないシーンは、スタジオ内に組まれたプールやミニチュアセット  まぁ奥行きが感じられない特撮シーンも名物的で大好きだけど(笑)
ゾーンファイターがコバルトガロガ=グロデガウロスを倒すと、少年の目は自然に治ってしまう  コバルトガロガが持ってた解毒薬とやらも投げ捨てると爆発したし、本当に危なかった  でもこうして貧しい親子は救われた
これは「流星人間ゾーン」の最終回なのに、普通の流れにあるようなエピソードだった
そして、こんなナレーションで終わる
「手強いガロガガンマーXたちは、次々に悪辣な計画を用意して地球へ送り込まれてくる」
「次に狙われるのは、今そこでテレビを見ている君」
「そう!君自身かもしれないのだ!」
ゾーンファミリーとガロガバラン星人の最終決戦は描かれることなく今年で45周年(笑)