そんな時 私は静かだ


泣いたりは決してしない


傷ついた自分と向き合っている


痛みを口にしてみても


他人にはわからない


じっと黙ったまま


自分がどうするか


観察している



傷ついた猫のように


泣きもせず


うずくまる孤独な瞬間



猫は孤独を知っている


じっと 自分の体の声に耳を澄まし


徐々に 命がみなぎってくるのを


待っている     下重暁子 抜粋



このエッセイに


心惹かれる


命がみなぎってくるのを……待つ


あぁ……その逆も然りだと




猫は 命の限りを感じると 


フッ と


姿を消してしまう


痛みに耐えて 抗わず


うずくまる


ニャンコ先生を 見習いたい