ブログに新しいテーマを追加しました。
私が運営する「ピアノ大好き!」でご質問をいただいた内容についてのQ&Aも、よくある質問の関してブログに掲載することにしました。
ピアノ大好き!HPのリニューアルのめどが立たないためです。
数が増えてきたら、あらためてピアノ大好き!HPのQ&Aにも掲載します。
なお、質問には、調律師自身が行う技術内容についてのQ&Aはのせません。無料で技術指導をするつもりはありませんし、素人の方が文字だけで真似をされると間違ったことになったり、ピアノを傷める危険があるからです。
【質問】「鍵盤の寸法の基準は?」
【こたえ】
基礎的なことだけ紹介しておきます。
モーツァルトの頃のピアノまでさかのぼると、詳しいデータが手元に出てこないのですが、今の鍵盤に比べると、鍵盤の深さも浅く、幅も狭いものでした。
現在のピアノには、強制ではありませんが、設計時の基準となる数値はあります。
●鍵盤同士のすき間も含めた数値です。
白鍵盤先端部分の幅は、23.5mmです。この数値は、白鍵盤の1オクターブを164.5mm、88鍵盤で1222mmとするところから計算されています。
なお、ヤマハの「教育用鍵盤」といった一部のピアノで、鍵盤の幅を若干狭くしたものもあります。
黒鍵は、これら白鍵盤の間に均一に入れますが、黒鍵盤が2つ並ぶド~ミと、3つ並ぶソ~シでは、黒鍵の両脇の白鍵盤の奥の部分の幅は異なります。これは、等間隔に入れると、レやソやラの両脇の黒鍵の横部分が狭くなってしまうからです。このため、黒鍵は、必ずしも両脇の白鍵盤の中心にはいないのです。
ちなみに、白鍵盤から黒鍵先端までの奥行きには多少の差があり、49mmから52mmくらいの長さになっています。
鍵盤の深さは、目安が10mmで、9.5mmから11mmくらいの範囲内におさまっています。
鍵盤の高さは、設計によって異なりますが、例えばヤマハアップライトピアノの一般的な機種で、鍵盤が乗っている板(棚板)から64mm等といった数値で、物理的な関係で決められています。
鍵盤先端にかかるタッチの重さは、右ペダルを踏んだ状態で、鍵盤の先端部分におもりを置いてゆっくり沈む重さを測定します。およそ50グラムから60グラムで白鍵盤が沈むものが多いです。
重さの調整には、鍵盤の横から支点に対しての距離と重さを考えて、鉛を打ち込んで調整しています。シーソーの調整と同じです。
鍵盤を作るときは、木のそりによる不具合をできるだけ防ぐため、上面が板目、側面が柾目になっています。