今日は仕事を教える立場の人に向けた記事です。
#新入社員は来年のために
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コップの容量より多くの水は飲めない
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さんすうの問題です。
たろう君は猫のタマに100mlの水を飲ませるようお母さんに頼まれました。
水を入れるお皿は50ml入ります。
このお皿を使って100mlの水を飲ませるには、最低何回お皿に水を入れたらいいでしょう。
ひっかけ問題ではありません。正解は2回です。
#正解した人は自分に拍手
50mlしか入らないお皿に100mlの水を注いでも半分はこぼれて飲めません。
だから、2回に分けてお皿に注いで飲ませます。
人にものを教えるときにも、同じ計算が必要です。
相手が理解できる分ずつ教える
しかし、実際には相手のお皿よりずっと多くの水を注ぐ教育者がいます。
それは、相手のお皿の大きさを見ていないからです。
私は100教えなきゃいけない
それだけを考えて、相手が受け取れているのか、理解しているのかが見えていない状態です。
当然のことですが、「教える」ことは目的ではなく、「教えることで相手が理解する。行動できるようにする」ことが教育の目的です。
人に何かを教えようとするときには、相手がどれくらいのお皿を持っているのか、まだお皿に新しい知識や情報が入るスペースがあるのか、慎重に見極める姿勢が大切です。
教えるのが上手な人は、相手のお皿の大きさを正確に見極め、大きさに合わせた教えた方のできる人です。
教えた情報量が同じでも、相手の理解度に差が出るのは、そういうことでした。
人間のキャパを見極めるのは難しいから、すぐには測れるようにならないと思います。相手の理解度を確かめながら、経験を重ねて習得していきましょう。