風邪をひいて、医者に薬をもらっているのは世界でも日本ぐらいではないか。多くの国では風邪をひいたら、自宅でじっとして治るのをまっている。日本となると、風邪に薬をだしまくるのだ。
風邪をひいたら薬をのまなければ行けない。長年かけて日本の患者を洗脳してきたので、多くの患者は医者にいって薬をもらわなければならないと思っている。医者に行く理由は、保険を使って安い薬をもらうことなのだ。だから、「この薬がほしい」と患者が診断し、薬だけをもらおうとする。患者の言うがままに薬をだすことしかできない開業医が大半になってしまっている。日本の開業医は、風邪のようにどうでもいいような患者しか診られないからだ。
軽い風邪もみるが、重い重症の患者もみるというのならば、ていねいな医者であろう。しかし、多くの開業はたいしたことがない風邪は診られるが、重症の患者は他においやるのが普通になっている。風邪に薬をだしておいて、状態がよくならないと、他の医者に行けと言われている患者がほとんどであろう。
悲しいことに、開業医は、どうでもいい患者しか診られなくなってしまっている。これが現実だ。どうでもいい患者に薬をだしまくり、それで稼ぎまくっているのが開業医であると言っても、そんなにおおはずれはしないであろう。どうでもいい薬が全体の8割ぐらいを占め、それしかだせない開業医にはなんの存在意義もない。
風邪に風邪薬をだす。これが開業医のスタンダードになってしまい、患者もそれに洗脳されて、薬をもらうことが目的になってしまっている。
他のクリニックで3か月薬服用したがよくならないという患者が毎日やってくる。Bスポット治療だけで治せることが多いのだが、「薬はでないのですか?」と頻繁に聞かれる。薬をだすのだけが治療だと思い込んでいるのだ。薬を使わずに治すというのが理解できないようだ。このために、薬をださないことに激怒して帰る患者も多い。こちらに任せてもらえば、すぐに治してみせるところだが、薬をもらえないと怒る患者は二度とやってこない。治らないけど、薬をくれるところにいくからだ。そして、「この薬とこの薬がほしい」と効かない薬を要求してくる。
薬をだす医師よりも、薬をださずに治す医師のほうがすぐれているとは思うが、そんな医療は、薬大好き患者には理解されない。「よくならなくてもいいから薬がほしい」とさえ、言われることもある。医者の仕事は患者の状態をよくすることであり、薬をだすことではない。そんな説明をしても、よくならない薬を求めるのだ。そういう患者には、他に言ってくれと言い放つ。だって、9割以上の開業医が薬を出しまくっているので、他のクリニックにいけば、喜んで効かない薬をだしてくれるのだから。
医療の基本は、具合が悪い患者をよくすることであって、元気な患者に薬をだしまくることではない。具合が悪い患者はよそに行けというのは、まったくの論外である。元気な患者に薬をだしたほうが手間がかからず、もうかるシステムになっているのだから、しかたがないのか。

