夕飯食べてからってのはどう? 一緒にディナーいかがですか?』
「ディ、ディナー??」
思いがけない言葉に困惑してると
『そ!今から作るからちょっと待たせちゃうけど』
とこちらを見てる。
「え、りょうたが今から作るの?疲れてない?」
『舞さんの顔見れたからチャージ完了です』
……………ん? …………どういうこと?
「私って充電器なの??」
その言葉に爆笑する涼太
「え、そんな笑う? てか、
りょうたがそんなに笑うの初めて見たかも」
『 “意外” がまた増えた?」
ご機嫌な涼太は
キッチンへと向かうとお米を研ぎ始めた。
ご飯を炊いて、母さんが持たせてくれた子持ち昆布でおにぎりを、
あとは、ありものでお味噌汁を作って......
『簡単なものしか出来なくてごめんね』
「いやいや、充分だよ。 即席で作れちゃうのが凄い!!」
俺の思い出の味を舞さんが食べてる、
なんかそれだけで幸せを感じられる。
食後のデザートに千疋屋のロールケーキを1切れずつ食べて、
残りは持って帰って貰った。
さて、荷解きして明日の準備でもしますかね。