ゲートから荷物を手にした人の波が押し出されてくる
私が涼太を見つけるよりも先に、
私を見つけた涼太が手を振り近づいてきた。
『ただいま』
「おかえり」
やだ、何この会話
なんだか妙に照れくさい (^^;;
照れを悟られたくなくて視線を落とした
「もしかしてその籠の中...」
『うん、レインボーローズだよ』
「長い時間頑張ったね」
籠に向かって声をかけた。
涼太の家に着いてやっとご対面!!
「はじめましてレインボーローズくん、舞です、よろしくね」
レインボーローズは綺麗な水色の羽を軽くパ夕つかせて
私の言葉には気にも留めず美声を響かせてる
『はい、お土産。
舞さんの好きな甘い物だよ』
「ありがとう」
涼太から箱を受け取ると
「え!これ千疋屋!!」
箱に書かれた文字を見て涼太へと視線を戻すと
『喜んで貰えたかな?』
とニコニコの涼太、
「うん!嬉しい!!」
1人で食べるのは勿体無い気がして
「ねぇ!りょうたも一緒に食べようよ」
と提案すると
『俺はお腹空いた。 夕飯食べてからってのはどう?
一緒にディナーいかがですか?』
と逆に誘いを受けた。