けんちんうどんを食べて風呂を澄ますと2階に上がり部屋に籠った。
"これがレインボーローズだよ″
さっき撮った写真と一緒にLINEする。
しばらくすると返事が来た。
舞〈可愛い♥ 綺麗な色してるのね〜〉
涼《俺の自慢のレインボーローズ、今度会わせるね》
舞〈楽しみにしてる〉
会う口実なんて作らなくても、会社に行けば会えるんだけどさでも……
ねっ………
翌日は翔太とサウナに行って、メシ食べて、馴染みの店でデニムを買った。
今更だけど、翔太は俺の幼馴染。
幼稚園も生まれた病院も、高校も大学も一緒。
あと色んな習い事も。
母「あら、翔ちゃん、送ってくれたの? ありがとね、上がってって」
翔「おばさんお久しぶりです。お邪魔します」
父さんも居て、久しぶりに来た翔太との話が尽きない
舞さんと長崎に行ったこともベラベラと喋るから
「え、お兄長崎に行ったの!」
「いいなぁー」
と妹達が喰いついてくる。
母「どうだったの長崎は」
『逞(たくま)しかったよ人も被爆したクスノキも。
想像もつかない悲しいこと、辛いことがあって...何もなくなって……
そこからあの美しい街を造ったんだから、
多くの人が悲しみから立ち上がって力に変えていったんだと思う』
「やっぱり涼太の観点は人と違うな」
翔太がそう言った。
「そりゃやられっぱなしじゃいられないからね」
と母さんは頷いてた。
母さんらしいや。
サーフィン出来そうな海はあるかと父さんが聞いてきたけど、
あそこは景観を楽しむ海だと教えといた。