《5月》




涼『ただいまー』


母「おかえり」


涼『はい、お土産』


母「ありがと、どう?もう慣れた?」


涼『うん。


 レインボーローズちゃん、元気にしてた??」



真っ先に向かうけど、ん?俺のこと忘れた??


素っ気なさに拍子抜けしてしまう。



涼『ご主人様が迎えに来たんだよ。 おーーい!」



母「そりゃ2ヶ月近く居なかったら忘れるわよ。


今日はけんちんうどんにしたよ、食べるでしょ」



涼『お!食べる!!』


けんちんうどんは俺の大好物。




母「あっちには慣れた?食べ物も美味しいんでしょ?」


涼『慣れたよ。美味しい物もいっぱい食べた』


母「行ったことないのよねー、今度行ってみようかしら」



妹1「えー、私も行きたーい」


妹2「私も!」


妹1「お兄、案内してね」



妹達も乗ってきて母さんと盛り上がってる。



涼『はいはい、何食べたいとか、何処行きたいとか考えといてね』



ワイワイしてる家族をよそに


『レインボーローズ一緒に帰ろうな〜』


と久しぶりに会えたレインボーローズと戯れて写真なんか撮ったりしてると



「帰るって、あんたが帰ってくるのはここでしょ」


と母のツッコミ。




”ん??..


そっか!!!!・・・




母「ゆっくりしていけるんでしょ?」



涼『うん、明後日の午後の便で帰るよ。』



母「また帰るって言ってる」



涼『だって俺の家向こうにあるんだから、そうなるよ』




母「そんなにいい子なの、涼太の気になる子は」



!!!!



"やっぱ、あいつはお喋りだな”




母「何?」



涼『何も言ってない』