涼『もしもし』




「もしも一し、涼太」



『おう、翔太どうした?』



「そっちはどう?そろそろ寂しがってんじゃないかなーと思ってさ」



『俺が?」



「心配要らないみたいだなw


そっちは食べ物美味(うま)いんだろ??」



『美味いよ。 今日は長崎で美味い物食べてきた』



「長崎?」



『うん』


「電車で行ってきたの?」



『違うよ、車。職場の人が連れてってくれた』



「え!まさか……女とか⁇」




『うん、女の人だよ。姉御肌の世話焼さん』



「え!ちょっと!!色々驚きなんだけど!!!


涼太が世話してもらってんの???」




『お節介して貰ってる』



「おいおい、住むとこ変わったら性格まで変わんのかよ。


涼太が人に甘えるとか想像つかん!」





『お節介して貰ってると会える口実になるからね』



「なんだそういうことか。


涼太が楽しくやってんなら良かったよ」




『ありがとう。次の連休にはそっち帰るから、またな』



「おん、またな」






きっと翔太のやつ今頃ヘラヘラ笑ってるんだろうな.......



ん、待てよ、






翔太がヘラヘラしてるってことは…………


いずれ翔太の母ちゃん通して、


俺の母親の耳にも入るんだろうな.......