朝早くに涼太を迎えに行く。
今日のプランは涼太の希望の茶碗蒸しを食べて、
それからグラバー園を周り、
歴史や時代ものに興味があるとのことで
出島や龍馬伝のロケ地を周って、
最後に本場のちゃんぽんを食べて帰ってくるという弾丸スケジュール。
車内では涼太が用意してきたお茶が運転席のホルダーに置かれスマートなサポートをしてくれている。
『楽しみだなぁ』
ってウキウキしてるのが助手席から伝わってくる。
「こんな休みにおばさんと一緒とかさ、、地元に彼女残してきてたりしないの?」
『舞さん、自分のことおばさんとか言ってると老けてしまうんですよ、
充分若いんで自持ってください。
で、彼女とかいないんで何も置いてきてませんよ』
「あのねー、若い子に若いとは言わないからやっぱそういうことなんだよ」
と反論する。
「彼女居ないの意外だったけど、モテすぎて選べないとか?」
『また意外な一面! ですね。笑
てか俺ってどんなイメージ持たれてるんですか。』
「真面目で、頑張り屋さんで、律儀で、お茶に嵌ってて、料理上手で、運転免許持ってなくて、、あと何だろ......不思議な間があってえ......」
『舞さん、それイメージじゃなくて事実だから。笑
でも、それだけ僕のこと知っててくれてるんですね』
って隣でニコニコしてる
『あ!!』
「何? どうしたの?」
『いる!』
「?」
「いました! 置いてきてます!!』
「ほらぁ、やっぱりー」