『知りたいですか?他にも意外な一面ありますよ』
ニヤっとする涼太に
「あ!今のなんかやらしい〜大体ね、意外な一面って他人が言うのよ」
私の言葉を気にも留めず、タッパーに料理を詰め込んでいる。
「美味しそう!!」
横からひょいと摘み喰いすると
『はしたない』
と嗜(たしな)められてしまった。
今度は私が涼太の言葉をスルーして
「美味しい!!」
と感嘆の声を発した。
「プロ!」
そう言って涼太の目を見れば
『でしょ!』
と自信満々の笑みで返してきた。
『舞さんは休みの日は何してるんですか?』
「休みの日? 何してるかな、、ダラダラ過ごす日もあれば、ドライブしたりとか、、」
『ドライブ』
「旅行したり、、」
『旅行』
「あ、あと美味しいもの探したり、、」
『美味しいの食べたい! ドライブは1人で?』
「うん、気が向いてぷらっと行く感じ…」
涼太と目が合ったまま、、
ん?
時が止まってる???