今日も変わらず、あの人は素敵だ。
もういつからか覚えてないけど、
こうやってここからあの人を眺めるのが日課になってる。
キャンバスに向かって真剣な眼差しで口を尖らせてるのを、
ここから眺めるのが好き。
遠慮なく見つめてられる距離。
『お前、大野が好きなのか?
いっつもここで見てんだろ。』
突然、声がして 心臓がひっくり返りそうになった。
「に、に、、二宮先生!!
いつからそこに、、、、、?」
『俺か? かなり前からいたけど?』
「マジで!?」
くははっ
『マジで。』
笑われた、
顔から火が出そうだった。
『ニタニタしてんのずっと見てたよ』
「先生って悪趣味なんですね」
ムッとしながら言った。
『見てるのが悪趣味なら、お前もそうだろ?』
うぅ!!
言い返せない、、、
「二宮先生のイジワルっ!!」
『そんな怒んなって』
下から覗き込むみたいにして、私を見てる。
瞳の奥の奥、
心の中 探られてるみたいでゾワゾワする。
「ズルイ。
そんな風にしたら、、、ズルイよ」
先生が私の頭をポンポンと撫でて
『ここからじゃ、伝わんないんじゃない? お前の気持ち。
もっと近くに行けばいいのに。』
急に柔らかい口調で言われて戸惑ってしまった。
「ここからがいいの。
私の気持ちを伝える勇気はないから。
一方的にみつめていられるこの距離が今の私には丁度いい。」
『もったいないなぁ』
「もったいない?」
『言葉にしなきゃ伝わらないこともあるでしょうよ』
「伝わらなくていいんだもん」
『ムリしちゃって、、』
先生と並んで大野くんを見つめた。
『俺はこの距離がいい』
「ん?」
先生の言葉の意味がわからずにキョトンとしてたら、
クスクス笑って
『そういうとこな!』
と呆れたように言われた。
また、私のことバカにしたでしょ!?
ってまたムッとしそうになったその瞬間
『表情がちゃんと分かるこの距離がいい。
大野に当たって砕けたら
いつでも慰めてやるからな』
そう言って優しく微笑んだ。
先生ってそんな顔するんだ、授業中にあんな顔見たことないな、、、
もう一回、頭をポン ポン!として二宮先生は出て行った。
なんか、妄想と言うより画像に反応しちゃってます

ニノちゃん登場とかましてや先生とか想定外。 智の画像に反応してたのに、、、
これはここまででお終いの話。
どうぞスルーでよろしくお願いしますm(_ _)m。