『ごめん。 今のナシ!  忘れて。  送るよ。』


気を取り直したように智が言う。



「いいよ」



『えっ?』



信じられないって顔でこっちを見つめてる



「いいよ。  智がそうしたいなら、、、」



『本気で言ってんの?』


「智は本気じゃないの?」


『俺は、、俺はいつだって本気だよ。最初からずっと好きだったし』


「、、、、、」



『なに黙ってんだよ、なんか言えよ』


この場の空気にいたたまれないといったように言う。


「私、、、智よりもうんと年上だよ?」


『知ってる』


「なんの取り柄もなくってどんくさくてダメダメだよ」


『知ってる』


「それに泣き虫だし、、」


『知ってる』笑


「意地っ張りで強がりばっか言って可愛げゼロだよ」


『知ってる』


「だけど、智のことは大大大好きだよ」


『それは知らなかったな』笑



『年上なのも泣き虫なのも意地っ張りなのも、実はもろいことも全部知ってる。
そんなんぜ~んぶひっくるめて可愛いと思うし 好きなんだよ。それじゃダメ?』


「ダメじゃない」


『また泣いてる』


そう言って涙を拭いてくれる。



そして再び 智の腕の中に戻された。



『おいで』



唯一、この家で踏み入れたことのない部屋へと  指を絡ませついていく



智の息遣いと肌の温もりを直に感じて幸せの中にくるまれる  






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『おはよ。』




「おはよう。」


『昨日のおまえ  すっげぇエロくて可愛かったよ』


「やだ、言わないで」


『恥ずかしがんなよ、ホント可愛かったんだから』



「もうっ!」


恥ずかしがる私にお構いなしの智 。   


からかってる?


クククッ  と笑ったかと思ったら


『もう一回   しよっか!』


って  もうなんなのよ!!




今日も   幸せな  2人です。





END。