「ただいま」

智『おかえり』


智『ん? 今日は大変だったね、疲れた顔してるよ』


「さすがにね、今日はどっと疲れちゃった、、、」


智『あ! そうだ。 前にお前が美味しいって言ってた紅茶見つけたから買っといたんだ。 飲む?』


「飲む! 飲む!  ありがとう」


智『じゃ、今日は俺が入れるね、そこ座って待ってて』




~朝のこと~

今日は重大な仕事があって、

緊張と吐き気でどうかなりそうだった私を

大丈夫だよ!

と言わんばかりの笑顔で 送り出してくれた。




~今~

そんな、私を気遣って紅茶を買ってる智を想像してみる。



智『はい、どうぞ。』


私の前に置かれたカップからは、なんともいえない いい香りが漂ってくる。



私がカップを手にして 大きく息を吸っていると、ニコニコと微笑む智と目が合った。



智『何? どうしたんだよ。

何 ? 泣いてんの?』



わけも分からないまま 優しく抱きしめてくれる。

そんな智にまた 涙が止まらなくなる。



涙が止まるまでずっと、背中をさすって ギュと手を握っていてくれた。



智『落ち着いた?』



コクリと頷き 姿勢を整える。



「ごめんね。 なんか智の顔見たらホッとして、張りつめてた糸が切れちゃった」



智『なーんだ、そっか。 何事かと思ったら、そっか  そっか』


ホッとしたように智の顔がクシャっとなって笑ってる。





「好き」



智『え?』



「好き」


智『どうしたの、急に』



「急に言いたくなったの」 笑



「智、側に居てくれてありがとう。」



智『なんだよ、よそよそしいなぁ(笑)  おいで!』



両手をいっぱいに広げてる智に 好きの気持ちが止めどなく溢れ出す。



智『ありがとうは俺のほうだよ。
守りたいから、、、

お前の笑顔も涙も好きも何もかも全部 守るから 1人で頑張り過ぎるな。』




智と一緒だと 悩みやぶつかる壁が 大したことじゃないような気がしてくるから不思議。



智『それ飲んだら、今日は一緒に風呂に入ろうな!』




「うんっ!」





ほら、もう泣いたことも忘れそうになってる(笑)



智のその笑顔に会いたいから、明日も明後日も 明々後日も ここに帰ってくるから、

こんなダメダメな私だけど

これからも どうぞ宜しくね!





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