彼女の抱える深い悲しみが
消えて無くなることがなくても
思い出す時間がZEROに近づくくらい
これから時間をかけて癒やしていけたら・・。
「最初に傘を差し出された時はナンパだと思ったのよ」
『そうだったの!?』
いつもの明るい声が飛び交う。
俺にとって大切だった週に1度の時間は
彼女にとっても大切な時間だった
『好きだよ』
急に真顔になって見つめると
恥ずかしがって照れ隠しみたいに
「知ってる」
という。
その反応が面白くって
『返事は?』
って催促して目を瞑る。
もうっ!って言いながら
「..大好き」
ってキスをくれる。
柔らかな唇が触れたその隙間から
『好き』がどんどん溢れ出す。
こんな平和な時間を愛おしく思う
この思いは
好きとか愛してるとか
そんな言葉じゃ表せない。
君を思うと切なくて
そして何よりも大切で
雨の日には君の心に傘を差してあげる
君とならどんなに困難な道も笑って行けるから。
どんな時も繋いだ手を離さず歩いて行こう
2つの針が未来の地図刻みだした。