『木曜日以外の日も
 
あの場所じゃないとこでも
 
もっと会いたい。
 
 
気づいたら大切な存在になってた
 
 
だから、
 
 
その、
 
 
俺と付き合っってください』
 
 
 
今時、中学生や高校生でももっと気の利いたこと言えるよな
 
 
もっとスマートにカッコ良く決めるはずだったんだけどなぁ。
 
 
自分の不器用さに呆れて笑うしかない。
 
 
 
いくらか緊張が取れて彼女を見たら
 
 
曇った顔をしてる
 
 
 
 
あー! やっちゃった?
 
 
イケると思ったのに
 
 
 
タイミング間違っちゃったかな?
 
 
このままじゃマズくね?
 
 
 
どうしよう、何か言わなきゃ。
 
 
 
って何言えばいいんだよ。
 
 
 
 
頭の中がグルグル回るだけで次の言葉が出てこない。
 
 
 
 
 
「智に話してなかったことがあるの」
 
 
沈黙を破ったのは彼女だった。
 
 
 
話してないことって何よ? 
 
 
何なの?
 
 
 
 
彼女の口からどんな言葉が出てくるのか・・・
 
 
 
急に不安が襲ってくる
 
 
 
 
今更ジタバタしても仕方ないな
 
 
 
『話しって?』
 
 
 
至って穏やかに平静を装って耳を傾けた。