まだソファーで寝ているサトシの側に座り込み
寝顔を見ながら心の中で呟く
もう少しの間サトシを好きでいていいかな?
私サトシと一緒がいい・・・・。
茶色い髪に手を伸ばしてそーと触れてると
手首をグッと掴まれて引き寄せられた。
突然のことに驚いて体がフリーズする
軽くサトシの唇が触れたと思ったら
フニャっと笑っておでこをつけたまま
『チカ・・俺もう我慢出来ないよ』
って言ってまた唇が触れた。
あー、私この目に弱いんだな。
小動物みたいな目が私を優しく見つめてる
いつか諦めなきゃいけない人でも、今だけ!今だけは先の事考えずに
サトシを好きなこの気持ちのままにどこまでも・・どこへでも行きたい
目を閉じて全身全神経でサトシを感じる
サトシにも私の中にある溢れる〈好き〉が届くといいな。
仕事に行くサトシとさよならをした。
次に会う約束なんて何もない。
次のツアーでステージに立つサトシと何万人の中の1人の客席にいる私として会えるかな。
それだけが次の私の楽しみ。
そんな私にサトシが言った
『ニノの家には2人で一緒に行こうな』
聞いてたの?
驚く私にクスクス笑いながら
じゃあ、またな。
ってクシャクシャの笑顔を見せて行ってしまった。