彼女とたわいもない話をしながら
 
アルコールはいつもよりハイペースですすむ。
 
 
彼女が笑うと俺もうれしくなる
 
 
なんだか今日の俺、自分で言うのもなんだけど上機嫌だな(笑)
 
 
 
奥の座敷にいた俺達のところに聞き覚えのある声が聞こえてきた
 
 
 
 
「大野さんいるんでしょ?入るよ」
 
 
仕切られた扉が開いてニノが現れた。
 
 
 
『えっ!ニノどうしたの?』
 
 
 
二「仕事終わったからちょっと飲みにきたんだけど、大将が大野さん来てるよって教えてくれてさ覗きにきたんだけど、、、まずかったかな?」
 
 
 
 
大『うん。タイミング悪っ!』
 
 
 
二「じゃ・・」
 
 
 
 
大『嘘うそ、グッドタイミングだよ』
 
 
 
 
ニノの言葉に被せ慌てて言う。
 
 
 
大『緊張し過ぎじゃない?』
 
 
 
チ「だって、だって・・・」
 
 
彼女がカチコチに固まってる(笑)
 
 
 
チ「ホンモノなんでしょ?」
 
 
 
大「爆)そうだよ。ホンモノのニノだよ」
 
 
 
チ「ア、アタシ悪いから失礼するね」
 
 
 
大『何言ってんの!居ていいよ、紹介するから』
 
 
 
二「何?紹介って、もしかして例の彼女なの?」
 
 
 
大『さすがニノ!感がイイね』
 
 
 
二「大野さんのデレデレな顔に書いてありますよ」
 
 
 
大『デレデレって・・・(俺、クールにしてんのに)
 
 
 
二「紹介してくれるんでしょ?俺そっち座っていい?」
 
 
ますます彼女が固まった。
 
 
緊張しまくってカチンコチンな彼女をニノに紹介した。
 
 
まともにニノの顔を見れずカタコトの日本語でしか話せない彼女がテーブルの下でギュウっと手を握っている。
 
その手をそっと包み込むように握る
 
 
 
大『今日の舞台挨拶テレビで見てたよ』
 
 
 
二「あ、見てくれたの」
 
 
 
大『そう、ニノだと思って見てたら彼女が客席にいるの見つけてさ』
 
 
 
二「そっか、俺のファンなんだよね?居たんだあの会場に」
 
 
 
チ「は、はい。」
 
 
 
二「遠くからありがとう」
 
 
 
チ「い、い、いえ。凄く良かったです」
 
 
 
と言いながらも
 
え?
 
と不思議がる彼女に
 
ニノには俺達のことを話してると伝える。
 
 
 
二「噂は兼ね兼ね。大野さんがのろけ話しばっかりするんでね」
 
 
赤くなった彼女が俺の顔を見る
 
 
大「そういうこと」
 
 
そう言ってニカッと笑ってみせた。
 
 
 
チ「もうっ!やだ!!」 
 
と俺を軽く押し照れる彼女がまた可愛い。
 
 
 
二「あーぁ、イチャイチャと見てらんないなぁ」
 
 
 
大・チ『イチャついてないよ(ません)』
 
 
 
二「息までピッタリ」笑