週があけて学校に行くと
 
 
和くんの顔や腕に赤い後が点々とある
 
見るからに痒そうで気になるけど話しかけられないでいると
 
相葉くんがやってきて
 
 
「こいつさぁ☆っぺのことが心配で智センパイが来るまで松の木の柵んとこに隠れて危ない目にあったりしないかって見張っててヤバいくらい蚊に刺されたらしいよ」
 
 
ヒソヒソ声で教えてくれた。
 
 
 
そっと和くんの席に近寄って
 
 
「和くんあの・・・・・」
 
 
次の言葉が出ずにいると
 
 
 
和くんが
 
 
『置き去りにしてごめん』
 
 
てそれだけ言うと窓の方を向いてしまった。
 
 
「あ、あのね・・話したいこと色々あるのに何言っていいんだかわかんないや・・・」
 
 
 
言葉にできないと涙って溢れてくるんだね。
 
 
私は涙を落とさないようにするのにいっぱいで
 
ますます言葉がでてこないでいた・・・
 
 
 
そしたら和くんが
 
 
『そんな顔すんなよ。☆子は笑ってろ』
 
 
って私の両頬をびーっと引っ張った。
 
 
「今までありがとう」それだけ言うのが精一杯だった。
 
 
和くんが頭をポンポンとして相葉くん達の方へ行ってしまった。