俺の中でずっとモヤモヤしてた思い
怖くて聞けないでいたのに疑惑を確信に変える材料を今一つ一つ集めようとしてる
俺が他の子と仲良くしてたらセンパイが女の人と一緒だった時みたいに切ない目で俺を見てくれるだろうか?
冷たくしたら追っかけてきてくれるだろうか?
高校に入って部活始めてセンパイ達と仲良くなって溜まり場みたいになってた潤センパイの家に俺も何度も遊びに行った。
時々俺たちに混ざって潤センパイの妹の☆子がいた。
智センパイと名コンビみたいに話してる☆子のことがいつしか気になりだし観察するようになってた。
観察してるうちに智センパイに妬いてる自分がいることに気づいた。
この2人の間に割って入るのは容易くないだろう、
でも幸い自分たちの思いにまだ気づいてないのかチャンスはありそうだ。
寝た子を起こさぬよう、アプローチを開始した。
少しづつでいいから俺のこと意識してよ。
すぐに顔を赤らめる☆子がかわいい。
好きって言葉は彼女に言わせたい。
じれったく思いながらも向こうから来るのを待った、好きのサインを出しながら。
☆子がチョコと一緒に待ってた言葉をくれた。
俺はそれまで読んでたニックネームで呼ぶのをやめた。
唯一、智センパイだけが呼んでた呼び方と同じにした。
それは智センパイに対する俺の宣言みたいなもんだったのかもしれない。
ずっと順調だったよ。
付き合い出した俺たちにセンパイが不自然に距離をおくようになっても大丈夫だった。
でもそう思ってたのは俺だけだったのかな、
距離を置かれたことで☆子はセンパイのことが気になりだしたんだ。
だからあの日女の人と寄り添い歩く智センパイを切ない目で見てたんだ
俺は☆子が心の奥深くにある思いに気づかないままでいてくれるよう願ってた。
今すぐは無理でも2人が築き上げてきた時間に負けないくらい深く愛していつかその時間よりも強く確かなものへと変わっていけばいいと思ってた。
あの日、センパイと何があったの?
不安が駆け巡る。
よからぬ想像をしてはそれを打ち消す。
こんなに不安でいっぱいなのにちゃんと確かめることも出来ないでいる。
お前の気持ちは今どこにあるの?
☆子の本心が知りたくて乱暴に押し倒してみた、
智センパイの名前を叫ぶの?
もしも俺を振るなら2度とお前の前に現れられなくなるようにとどめを刺して。
でなきゃ諦めるなんて出来ないんだよ
こんな酷いことしてもまだ俺のこと好きでいようとしてるなんて☆子はバカだ。
殴って、蹴飛ばして罵倒してくれたらいいのに・・・・
ズルイな俺は。