あ!また偶然会ったね
櫻井センパイが手を振ってる。

☆「そんなことないですよ」

☆「楽しみですね!堂本先生もきっと喜んでくれると思います」
☆「あのー、櫻井センパイって確か彼女さんいましたよね」

しっかり過去形だけどね。
それがどうしたの?』
☆「その・・・・男の子ってなんとも思ってない子に思わせぶりなこと言ってみたり・・したり出来るんですか?」

☆「そんな大きな声出さないでください」

んー、全く気がない相手には思わせぶりな態度はとらないと思うけど・・・。
そのー、☆子ちゃんとしては気持ち計りかねてるんだ』
☆「私なんか相手にしてもらえるはずないって思ってたのに最近なんていえばいいんだろ?・・
からかわれてるっていうか・・・・気持ち試されてるっていうかよくわからないんです。」

でなきゃわかんないままだよ。』
☆「はぁ~。」
大きな溜め息ついた私に櫻井センパイは

って言って、美味しいと評判のカフェに連れてってくれた。
ケーキもご馳走になった。
王子様が気さくでいつもよりたくさん笑った。
笑ってたら窓の向こう側に犬を連れて歩く智くんが見えて目が合った。
帰りはよろしくって言って智くんに耳打ちした櫻井センパイが去って行った。
☆「マロン太ったんじゃない?」
S『☆子と同じだな。』
むくれた私に冗談だよって笑った。
S『和とはメールしてるんだって』
☆「うん。ふざけたメールとかね、たま~にくるよ。」
S『良かったな。上手くいきそうじゃん』
☆「反対してたんじゃなかったの」
S『別に頭ごなしに反対だったわけじゃないよ。 ただお前が泣くの見たくなかっただけ。』
☆「やっぱり私じゃ相手にしてくれないよね。
和くんの周りにはいつも女の子がいっぱいだもん」
S『☆子は充分かわいいぞ!大丈夫だよ。
ダメだったら慰めてやっから』
☆「智くん、、、ありがとう。」
智(やっべー!
今の☆子超可愛かった。
ずっと近くにいてこの先もずっと変わんないって思ってたのにアイツも誰かに恋して誰かに守られてくんだな。
なんか淋しいな。
翔が落ち込んでるみたいだぞって耳打ちしてたけど
和のことなんだろうな?
あーーー!!!
なんかモヤモヤすんな。)