さっきからうちのリビングで和くんが唸ってる
 
 
どうやらビデオの編集に行き詰まってるみたい。
 
 
お兄ちゃんと真剣にあれやこれやと話してて
とても話しかける隙はなさそう。
 
 
 
しばらくしてから昨日焼いたガトーショコラとコーヒーを持ってった。
 
 
和『ありがとう。』
 
 
☆「なんか大変そうだけど頑張ってね」
 
 
和『おぅ!』
 
 
☆「お兄ちゃん、私部屋に戻ってるからなんかあったら呼んでね」
 
 
J『ん。』
 
 
 
 
2時間くらい経っただろうか、
 
息抜きだ!って言って和くんが私の部屋にやってきた。
 
 
☆「なんとかなりそう?」
 
 
和『わかんない。でも潤センパイが頭捻ってくれてるから』
 
 
☆「和くん台本書いて監督やったんだよね? 前から興味あったって聞いたけど」
 
 
和『そ!なんか面白そうって思ってたんだよ』
 
 
☆「はじめ聞いた時は意外だと思ったの。でも和くん見てたらイキイキしてたから好きなんだなぁって思ったよ」
 
 
和『見ててくれてるんだ俺のこと』
 
 
☆「何?」
 
 
和『ホッシーが見ててくれて俺嬉しいんだけど』
 
 
☆「な、何?」
 
 
和『また赤くなってる』
 
 
☆「ぇ!ぇ!」
 
 
和『ケーキもありがとう、美味しかったよ。じゃね』
 
 
 
 
☆「!!!」
 
 
 
 
パタン。
 
 
 
 
 
か、か、和くんが髪にCHUってしてった。
 
 
これは夢?幻?
 
 
でも確かにふわぁって感触が・・・・・
 
 
 
 
これってどういう意味?
 
私期待してもいいの?
 
 
 
イヤイヤ意味なんてないんじゃないの?
 
 
 
和くんにとっては大した意味なんてないんだよきっと・・
 
きっとそうよ。