☆「ねぇ、智くん。聞いて欲しい話があるんだけど・・・」
 
 
 
S『何?』
 
 
 
☆「・・・・・」
 
 
 
S『何だよ言えよ』
 
 
 
☆「あ、あのね・・・ゴニョゴニョゴニョ・・
 
 
 
S『何だよわかんねぇよ! ほら、ちゃんと聞いてやるから言ってみ!』
 
 
 
☆「あのね・・私ーーー
 
 
和くんのことが好きなの」
 
 
 
S『へ?和?? 和が好きなの?』
 
 
 
☆「うん。」
 
 
 
S『やめとけ。』
 
 
 
☆「なんで?」
 
 
 
S『和は良いヤツだけどお前とは合わないよ』
 
 
 
☆「何でそんなこと言うの!!」
 
 
 
S『俺はどっちも知ってるからそう言ってんの』
 
 
 
☆「イヂワル」
 
 
 
S『イヂワルじゃねーぞ。お前のために言ってんだろ』
 
 
☆「・・・・・」
 
 
S『和のどこ好きなのよ』
 
 
☆「私にないものいっぱい持ってて尊敬出来るから。優しいし。」
 
 
S『アイツ器用だからな。和はモテ過ぎんだよ、泣くぞ。』
 
 
☆「智くんに話すんじゃなかった。・・・・帰る。」
 
 
 
S(なんだ☆子のヤツ!何怒ってんだよ、傷つくのみえてんだろが)
 
 
 
智くんはお隣に住む2つ上のお兄ちゃん。
 
私のお兄ちゃんとは同い年で幼稚園行く前からの仲良しさん。
私も小さい頃から一緒によく遊んだ。
そのせいか智くんとはなんだかホッと出来て安らげるんだよね。
 
そんな智くんだから思いきって私の気持ち話したのにヒドくない?
あんなキッパリ言わなくてもいいじゃない(涙)
 
智くんなら応援してくれるなんて勝手に思い込んで、勝手に怒って・・バカみたい。