今は、
陽の光がさんさんと降り注ぐ真昼。









—オルディーの街。









平和を謳歌する小さな街—オルディー—。



海に面した、この街は、潮風の運ぶ爽やかな風と、太陽の成せる恵を受け、質素だが、豊かな風土であった。
もう何年も、戦争など起こらないし、他国との関わりは全くと言っていいほどないため、起こり得ない。




だが、しかし、あんまりに平和だと、退屈に思う者がいるものである。


未知なるものに想いを馳せ、わくわくとスリルの待ち受ける冒険を夢見る少年である。
少年という生き物は限界を知らない。冒険への道がなければ、作ればいい。そんな生き物である。





そう、彼のような……。








パン屋や宿屋の並ぶ街路と街路の間を走り抜け、生ゴミの転がる路地裏をすり抜ける。
人目につくのを嫌うように、それは、海岸ではなく、その裏にある小さな林を馴れた様子で通り抜ける…筈だった。



計算外の出来事—無数に生えた木の中の、1つの枝に、外套<マント>が引っ掛かり、穴が空いてしまった。
ちっ、と舌打ちを1つして、破けた箇所や、その周辺ごと、びりりと破き、放った。その大雑把で、荒っぽい仕草には、彼の気性と、これから訪れるであろう楽しみを邪魔される苛立ちが滲み出ていた。


再び、前を向き、走り出そうとした彼の出で立ち。


年の頃は16くらいだろうか。

破けた外套<マント>は、背になびくようなものではなく、首元と上半身のみ覆う簡素なもの(恐らく綿)。それは、なんとなく格好いいから、という理由で装備されている。
服は、通気性の良い、麻で出来た半袖を着用(かつ、腕捲り)。
実のところ、彼は街一番の宿屋の息子であり、本来なら、高価な洋服に身を包むことも可能なのだが。「そんなの、動きにくいだけだろ」の一言で一蹴したそうだ。
背には、宿屋の倉庫に眠っていた、過去ウン十年前に使われていただろう剣(勿論、今はもう錆びてしまっているが)が掛けられており、それは、彼の自慢と誇りである。

くすんだ金髪は所々はね、太陽のように明るい精悍な顔立ち、中でも、最も人を惹き付けるのは、きらきらと輝く青眼だろう。


その強い意志を秘めた瞳は、今、ある一点のみ、見つめていた。





林と海岸の境界線の役割を果たすように連なる岩達。その1つに出来た窪み。
じりじりと照りつける太陽から身を守るのにも最適ではあるが、彼はそんな目的で来たのではない。





そう。






—そこに、彼等の秘密基地はあった。













後書きなう。

え、なんですか。もう1つの方?いや~、ねぇ…うふふ←
こっちはこっちで良い感じのキャラが出来たもんで(笑)
あっちは、大人(おっさん)だけど、こっちは少年少女だからね!←だからどーした


まあ、お互い旅に出るわけですが、旅の途中で出会ったり、まあ、リンクする物語になればなあ、と思います。

こっちは突発的に、原稿用紙への下書き無しのスマホ直で書いてるんで、矛盾とかバリバリになるかもしれんですが、

……てへぺろ([∂]ω[∂])←




では、good-bye!!


やほほい(・ω・)



今回はサクッとイラストをほほいっと載せるぜ!





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スケッチブック購入記念に、小説の、オリキャラを。
Lavinia=Barclay(ラヴィニア=バークレイ)
強気で、賢い女の子。
姓名はちゃんと英名からとったよ!調べたよ!






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連載中の小説のキャラ詰め込み。ペン入れありとなしがくっきりわかるね!だって疲れたんだもの!(´^p^`)



もういっこ載せたいのあるんやけど……用量オーブァーとか…(泣)
次に載せます…多分←


ではでは、

Goodbye and have a nicedream!


お久しぶりです、暁です(*´∀`)
でも、誰も暁とは呼んでくれましぇん(`;ω;´)

なんでだ!呼べよ!暁様と!!





タイトルは……私の心の内だよ!まんまだよ!


いや、ねぇ…
私、“3次元の男には萌えないぞ!”というよくわからん枷をしておりました(;・ω・)




だが、しかぁ~し!!




3次元男子でも萌えるもんは萌えますよ、うん。((しみじみ




誰かって?


そりゃ、………彼氏っぽい人ですよ←

いや、彼氏っちゃ彼氏やけど、そんな進展もないから、「っぽい人」扱いですwww


背高いし、格好いい(暁視点)し、……うぅ~ん、great!!←


手足、すっごく縛りたくなります。緊縛欲求?麻縄ぷりーず!hshs…!!←

え?
変態じゃないよ!変態という名の紳士だよ(・ω・)真顔。




まあ、そんな話は置いといて、



今日、あ、もう昨日?

友達と遊びに行って参りました!(*´ヮ`*)


天王寺までぶらり旅♪
アニメイトで、友達RちゃんはCDを買ってらっしゃいました(*´∀`)♪特典が一杯だったらしく、うっはうはでいらっしゃいましたww
私も、ぷよぷよのドラマCDと、ヘタリアのキャラソン第二弾の予告を見れてフィーバーしましたwwほくほく(*´ヮ`*)

その後、らしんばんでAPHの同人誌をゲッツ!Rちゃんはデュラララ!!やったっけな?ゲッチュー!
あ、あと、SoundHorizonのグッズもGET!遠征やコンサートに行けないから、限定グッズは買えないのよな~(´;ω;`)


あとは、ゲーセンで、めっちゃお金持ちそうな少女を発見!初音ミクたんのUFOキャッチャーやってたなぁ…20回は軽く越えてた…!!(´゜ω゜`)

私らも、UFOキャッチャーやって、音ゲーやって、お金を大量に落としました(泣)
でも、その分、めっちゃ楽しかった!!


間食はうどんもぐもぐ…。
何故か行儀が良いと褒められた( ´∀`)
いや、良いことやねんけどね(´ヮ`*)



いや~、楽しかったぜ~!
満喫したZE!!ひゃっほう!!





じゃ、おやすみなさい!

Goodbye and have a nicedream!!





やっぱりな。

「しっかしなぁ、日頃から主従関係をちゃんとしてねぇと、公の場でドジ踏んじまったら、色々面倒だろ?」

ぷるぷるっ、と首を横に振る姫さん。きらきらと輝くような金髪もそれに合わせて乱れる。
何気なく、それを梳いてなおしてやったら、至福の微笑みを浮かべられた。花が綻ぶような、美の女神<クラミール>にも勝るとも劣らないくらい愛らしく、危なっかしいほど無防備な笑顔。

普通の奴だったら、理性崩壊して、襲ってるんじゃないだろうか。

そんな美少女が、
「もしかして、私をお嫌いになったのですか?ですから、距離を置きたいと…そういう、ことなのですね…。」

なにこの子超ネガティブ!!
目を涙の膜で覆い、上目遣いで言われちゃ、いくら天才の俺でも、流石に慌てる。
「違うっての!俺は姫さんのこと、嫌いなんかじゃねぇ。わかった、わかったよ。これまで通りにすっからよ。」
早口で弁解すると、あぁ、ほら。姫さんは、また、にこっ、と笑ってくれた。策略かと思うほど、コロコロと変わる表情だ。
そんなに、俺に嫌われるのが怖いのだろうか。俺には、そんなに好かれる資格はないと思うんだが。

俺が頭にはてなマークを沢山浮かべていると、姫さんが、思い出したように顔を曇らせた。恐らく、今日の本題についてだろうな。
安心させるように、俺なりに優しく笑ってやる。

「あのバカ王をぶちのめすなり、なんなり、どうぞご命令を。」

勿論、半分は冗談だ。
この温厚な姫様が、そんな物騒なこと命じるわけないからな。


だが、俺は、姫さんを甘く見ていた。いや、ホントに。
この子は、どこか、ぶっ飛んだことをいう子だったのだ。俺を好きになったことが、その証明である。

確かに、ぶちのめすとかは言わなかったけれど、けれど…。

「私は、ギルの、ギルベルトのものです!アヴィス王のものになど、なりたくありません!
ギルベルト、


—私を、助けてください。」


それ、同じ意味なんだろうな。
顔を引き攣らせて、「姫さん?」と問いかけると、可愛い主君—俺のものらしい—は、珍しく、はっきり、すっぱり、ご命令をしてくれた。


「私は、長らくギルをこのお城に繋ぎ止めていました。私のわがままで…ごめんなさい…。ですが、これを機に、どうぞ、心置きなく…」
「つまりはなにか、息抜きも兼ねて打倒アヴィスの旅ってか?」

俺が聞くと、少し間をおいて、コク、と頷いた。

普通の王ならば、兵を寄越したりするものだが、双方、どちらも普通の王ではない。
片方は、会ったこともない、遠国の姫と大陸全土を望み、片方はその強国へ、一人の臣下を向かわせようとする。

ま、姫さんの無茶苦茶なやり方にも、利点はある。
1つ、無駄な負傷者が出ないこと。
2つ、俺一人であるから、身分を隠しやすい。
3つ、他国の情勢を見るのに丁度よい。(イリュジオンは、遠国や地方の自立都市との親交が薄いため、その辺は俺の個人諜報係だけでは情報不足だったりする)
まあ、等々だ。

あぁ、あと、イリュジオンからシュヴァイまでは、かなり遠い。俺一人の方が、身軽だし、すぐに着くだろう。
それに、あっちは大軍を引き連れることの出来る強国。対するこちらは遠距離からの魔法攻撃や、まやかしによる撹乱を得意とする、言ってしまえば弱小国。
常識的に攻めていったとしても、返り討ちにされるのが目に見えている。

うん…、あながち悪くない、かも、しれない。

しかし、一番心配なのが…、
「俺がいなくても、大丈夫か?」

いつも、滅多なことがない限り—遠征の時とかな—俺から離れない姫さんだ。数ヶ月、いや、数年間も俺がいなくて、平気なんだろうか。

しかし、今回、姫さんはきっぱり決意したらしい。
凛と顔を上げ、微笑みまで浮かべて、言った。
「大丈夫です。私はもう大人ですよ?…それに、私は多くの民を守らねばなりません。全てギルに任せてばっかりでは王女など、務まりませんよね。私は、確かに腕も細くて、戦場ではとてもお役に立てません。ですが、私は、最後まで貴方の主君です。そう、最期まで。私の首は、貴方に預けました。だから…」

私のお願い、叶えてくれますか?

王女になったり、少女になったり、とても目まぐるしく、そして、断ることの出来ない最強の命令方法。
ああ、まったく…、
「お前の望むままに」

了承の返事を聞いた途端、姫さんの碧眼から、ぶわっ、と水晶のような涙が溢れた。我慢していたのが、一気に流れ出すように。

「きっ、きっど…ぶ、無事にっ、帰っでくることっ、…いいですねっ?」
涙と嗚咽のせいで、いらんところに濁点の付いた言葉。俺は、うんうんと頷き、姫さんをぎゅっと抱き締めてやる。
細っこい躯は力を入れるとあっさり折れてしまいそうで、改めて、女の子なんだなぁ、と思ってしまう。
そっと、体を離すと、名残惜しそうにされるが、仕方ない。

「じゃあな。護衛は、俺個人の部下をつけるから大丈夫だとは思うが、軍事で何かあれば、ムンター将軍に相談しろ。将軍各では、一番頼りになる。俺の現配下達も、彼の隊に—」

——ちゅっ


「……?」

「いってらっしゃい、ギル」
「…いって、きます」

——パタン








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一国の主の城としては少々質素な内装の廊下を進む。
もう何度も通っているから、道順を考えずとも迷わないし、間違ったりはしない。
だから、目的の場所に到着するまで、頭をフル回転させる。何の為って、今後の対策についてに決まっている。
あの強国、なにかやらかしそうだとは思っていたが、まさか、うちの姫さんをねぇ。大陸全土ってのは興味ないし、どうでもいいけどよ……ふぅ。

あーあー。戦略以外で考えんのはあんまり得意じゃないんだよなぁ。
うだうだと頭を働かせていると、存外早く、目の前に観音開きの扉が現れた。

一呼吸して、薔薇が絡み付いているような彫刻のされたドアノブに手を掛ける。






全く以て、豪華な部屋だ。
まあ、姫様なんだから、当たり前か。
詳しい説明はまた今度にしよう。芸術やらなんやらは得意分野ではないし。


豪勢な装飾の散りばめられた、まさに宝石箱のような部屋の中。可憐な華飾衣<ドレス>を纏い、天蓋付きベッドの端にちょこんと腰掛ける少女。
この美少女こそが、我が主君、シルヴィア=サン=イリュジオン。

今年でやっと18才という若き主君は、去年、父を亡くした。子息がいれば、そいつが跡を継ぎ、政権を握るんだろうが、生憎いなかった。父が死んだのだから、涙に暮れる日が続くと思っていたが、姫さんは案外立ち直りが早かった。
曰く、話すことも少なかったし、政略結婚の材料ぐらいにしか思われていなかったからだそうで。愛情など、全く注いでもらってなかったのだろう。
彼女は、ついに、一滴の涙も零さなかった。

まぁ、だからこそ、傍で守ってやろうと思ったのだ。赤の他人ではあるけれど、人のあたたかさを知ってほしいと。


しかし、二人きりのときは妹感覚で話していた—彼女的には、恋人扱いがいいようだが—からだろう、他の大臣や将軍の前でもくだけた調子になるのは注意したいところだ。いや、しなければクビが飛びそうだ。物理的な意味で。…まあ、俺は天才だからな。来るものは拒まない、返り討ちにするまでだ。

俺は、俯き、ドレスの胸元を握りしめる姫さん前に跪いた。近づくと、小刻みに震えているのがわかる。

「お呼びでしょうか、我が主君<マイロード>」

我ながらクサイ台詞だなァ、おい。言いながら、背中が痒くなったぞ。

ん?姫さん、どうした?いつもなら、俺の制止も聞かずに、全力で胸に飛び込んでくるのに。俺の声も届かないほど、ショックだったのか?アヴィスの、“俺の嫁”発言。気を取り直し、もう一度。

「如何致しましたか?我が主—痛ッ!」

いや、正確にはそんなに痛くない。どっちかというと、驚いたな。いきなり、顔面に、枕が投げつけられたんだから。至極、弱々しく、ポスン、と。可愛いもんである。
当の姫さんはというと、顔を赤く染め、下唇のふっくらした愛らしい唇をへの字に歪めて、…怒って…いるんだよな?可愛過ぎて本当に怒っているのかわからん。
ただ、理由はわかった。うん。
おそらく…、






「二人きりのときはっ、敬語なんてやめてくださいっ!!」












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