一人旅の夕食は店選びが難しいが、広州では一人では入れる粥、腸粉や麺の店。
 立ち食い屋台が多く、値段が安いので気楽に食べることが出来る。


広州の上下九路

 
 「中国ほどオモシロイ国はない! 」によれば、
 「人が食べている物を指して、あれと同じもの。というのはそれ程失礼ではない。」
 そうなのだ。
 
 広州での最期の晩餐はANAの飛行機で紹介していた「米面」を食べようと
 店に入り、早速、店員に

 「あれが食べたいから、ノートに名前を書いて。」
 とジェスチャーで頼む。
 
 この店はまずチケットを買ってから席に着くシステムなので、
 レジでその名前を示さなければならないのだ。
 
 意味が分からなかったのか、字を書けなかったのか、困っている女の子に代わり、

 フロアマネージャーらしき女性が来て、ノートの名前を書き込んでくれた。
 「牛三星中河」
 
 中?

 そこでよせば良かったのだが、きしめん状の麺が食べたかったので、
ノートに「太面」が良いと念を押してしまったのだ。

 それなら「牛三星大面」だと教えてくれたが、指を指した人が食べているのは
太い麺だし。余計なことを言っちゃったはてなマーク
 
 レジでチケットを購入しようと待っていると先程のマネージャーが来て、
さっさとレジで私の分のチケットを出してくれ、席に案内してくれた。
 
 混雑した店内では荷物を置くスペースもない。
 
 しばらくして運ばれてきたのは縮れ細麺。米面とも違う。

 

 やはり嫌な予感が当たった。ガーン

 持ってきた人に

「私が頼んだのは太い面。これじゃない。」
と断ると、困惑した様子で厨房に戻っていった。
 
 その後のことだ。

 先程、面倒を見てくれたマネージャーが縮れ麺を持って、
すごい形相で私のところにやってきた。プンプン

 そして、大きな声でなにやらまくし立てている。
 どうやら

 「これはあなたが頼んだものだから、あなたが食べなくてはいけない!」
 と、言っているようだ。


 大勢の人の前で大声でしかられるのは久しぶりだ。汗
 おまけにこちらは荷物を抱えているので立つことも出来ず、
仁王立ちの彼女に、まさに頭ごなしに叱られている。
 
 こうなると素直に従うしかない。
 問題の面を写真に納めることも忘れ、すごすごと食べたが、
すっかり食欲を失って、半分も食べずに店を出てしまった。
 
 彼女にとっては、自分がせっかく面倒を見てあげたのに
裏切られた思いがしたのかもしれない。

でも、さっきまで親切だったのに、いきなりそんなに怒らなくても。。。しょぼん
 
 どんどん注文が入っているのだから、次のオーダーに

廻せば良いんじゃない?


と思うのは日本人的発想?なのだろうか。
 
 それにしても太い麺が「中」で、細麺が「大」って、どういうこと?



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