出発当日は,特にいつ出発と決める必要はなかったが,日曜日とはいえ,あまり遅くなってしまうと随所で渋滞に引っ掛かる懸念がある。とは言え,少々早く出たところで,どこかしらで渋滞に当たるだろうが。

 翌日の月曜日は,朝から100円テーリングで動くことになる。
 その日の午後には,長男が「春高ボウリング」の会場になる「鈴鹿グランドボウル」で「前日練習」をすることになるから,遅くともその日の午前中までには,ボールを「鈴鹿グランドボウル」に運び込んでおく必要がある。


 しかし「鈴鹿グランドボウル」の開店時刻が9時なので,100円テーリングで鈴鹿市内でも巡るならともかく,有効時間帯をフル活用するとなると時間的に勿体ないことになる。

 また,その「春高ボウリング」の開催に伴い,火曜日は開店から19時頃まで,祝日の水曜日も14時頃までは「貸切」になることから,筆者自身も「鈴鹿グランドボウル」で投げようと思った場合の選択肢は,「日曜日」か「月曜日」あるいは「火曜日の19時以降」のいずれかになるだろう。
 火曜日の19時以降は,高校生がガッツリ投げた後のままだろうから,大会用のコンディションが更に伸びたり削れたりしていることが予想され,攻略するのに難儀するに違いない。
 前日の月曜日も「春高ボウリング」参加者の「前日練習」向けに大会コンディションで用意したレーンが設定されているようだ。全レーンではないかも知れないが,その場合は一般客に割り当てられるレーン数も限られるだろうし,前回の「学校対抗」の際の「津グランドボウル」のように(一般向けの)閉店時刻が繰上になることも考えられる。

 

 

 そうなると,この日曜日の間に「鈴鹿グランドボウル」に行っておくのが(平日ではなくなるので料金面では多少高くなるものの)ベストのように思えるが,ウェブサイトによると会員向けの競技会の関係で「午後は3階の御案内になります」とある。
 レーン数は限られているかも知れないが,逆に全く投げられない訳ではないことが読み取れるから,この日のうちに何とかしたい。

 宿のチェックインの関係もあるから,まあ「日が暮れるまでに鈴鹿に着ければいいだろう」とは考えた。
 地図アプリ上で単純に調べた場合,新東名経由で約5時間弱とは出るが,渋滞もあるだろうし,単独なので「休憩」も考慮しなければならない。また,新東名よりも東名のほうが(SAやPAの情報も含め)慣れているし,景色的にも東名経由のほうがいいように思える。
 そうなると7~8時間程度見ておけばいいか,と考えると,朝9時までに出発すれば良かろうか。

 いつもなら長男と同時に出発するのだが,今回はこちらが1日早い出発になる。ボール類はこちらが運搬するからいいとして,その他の荷物に「忘れ物」がないかのチェックが難しい。
 長男の身体障礙のための医療処置に使用する道具もあるし,JBC会員証(JBC主催ではないが念の為)や「ボール検査合格証」なども忘れると面倒なことになる。筆者は,そこまで「ガチ」ではなく,JBC会員でもない(競技会もセンター公認くらいにしか出ない)ので無関係だが,このような全国規模の大会(関東などの地方大会でもほとんど同様)ともなると色々と細かい規定が適用される(ことくらいは知っている)。
 他にも以前,一緒に出掛けた際に,長男がスマートフォンの「充電器」を忘れたことがあったので,筆者も何本か「予備」は持って行くようにしてはいる。

 長男のボールは,前日の土曜日のうちに普段練習しているセンターのロッカーから搬出して,自家用1号車に積んではあった。
 併せて,筆者自身のボールも出しておいたが,長男のボールはスペアボール(レーンに向かって利き手側の端などのピンは普通のボールだと曲がってしまって取り辛いので,曲がりにくい素材のボールを別に用意することが多い)を含めて現在5個ある。それだけで荷室がかなり占拠されるので,筆者のボールは最小限に絞る。
 流石に「左投げ用」と「右投げ用」を兼ねるのは難しい(筆者は所謂「両利き」である)ので,最低限の2個をチョイス。このように,そもそも普通の人の「倍」のボールが必要になってしまうため,普段から「スペアボール」は使用しない(普通のボールの回転軸を変え,曲がりにくくして対応する)派である。
 基本的には,2個ないし3個入のバッグ一つで収まる程度しか持って行かないので,3個入バッグだったとしても左投げか右投げのどちらかだけ2つ持って行ける程度だ。今回は,長男のボールだけで結構な「荷物」になるため,自分の分は2個バッグだけにしておこうと思う。

 部活のために登校する長女をXYLが送って行くというので,そちらは自家用2号車で対応してもらう。
 こちらはそれに続いて自宅を出発,時刻は9時少し前だった。

 東名高速道路(経路に「新東名」が入る可能性はあるが,少なくとも伊勢原~御殿場は東名一択になる)に入ろうとすれば,保土ケ谷バイパスから横浜町田ICという経路が一般的かも知れないが,やや遠回りになる上に渋滞しやすい箇所が少なくない。
 新東名は勿論,圏央道すらなかった時代には,厚木ICから入ることが多かったが,JR相模線・門沢橋駅辺りから戸沢橋で相模川を渡る前後で激しい渋滞に巻き込まれることが多かった。

 現在では,その戸沢橋の東詰付近に,圏央道から新東名が分岐する海老名南JCTが設けられている。
 海老名南から直接は入れないので,これまでのように「長後街道」からの県道22号・横浜伊勢原線経由ではなく,県道47号・藤沢平塚線から県道46号相模原茅ヶ崎線経由で寒川北ICから圏央道に入るパターンを採る。
 海老名南JCTからは新東名高速道路に入るのだが,新東名はこの先,新秦野ICから新御殿場ICまでの間が未開通のため,新東名だけで愛知県まで(新東名高速道路[正式には第二東海自動車道]の区間は海老名南JCT-豊田東JCTで,実は起終点とも東名高速道路上ではない)を走り通すことはできない。そのため,一般道に降りないで,となると,伊勢原JCTから御殿場JCTまでの間は東名経由にならざるを得ない。

 伊勢原JCTから東名に入った時点では順調に流れていたのだが,大井松田ICの手前から流れが悪くなり,渋滞になった。
 どうやらこの先で,ここまでの3車線が「右ルート」と「左ルート」の各2車線(計4車線)になるところ,リニューアル工事のために「右ルート」が閉鎖されていることが要因らしい。
 「右ルート」が合流する東名足柄BSの手前から御殿場JCTまでは再び3車線になるので,その「合流点」が近付くと,途端に流れ始めた。
 御殿場ICでは,アウトレットにでも行くのか,高速を出る車も多く,御殿場JCTでも,大部分の車両が新東名へと流出したので,2車線となっても順調に流れた。

 場合によっては,前月の「伊豆半島遠征」の際にこの辺りを通った可能性もある。その場合は,東名経由の場合には沼津ICからぐるっと回り込んで東駿河湾環状道路から伊豆縦貫道へと入ることになるため,恐らく御殿場JCTから新東名に入り長泉沼津ICから長泉JCT経由で入ったであろう。
 実際には,箱根経由を選択したのだが,今回はそのまま西に向かうだけなので,基本的に新東名は(伊勢原JCTまでを除き)使わず,(事故渋滞や通行規制でもない限り)東名一本で行く予定である。

 11時を過ぎたので,富士川SAで小休止とする。
 何か食べてもいいかとは思ったのだが,少し早いかな,ということと,この先の浜名湖SAのほうが選択肢が多いかと思ったので,館内にあった「セブンイレブン富士川SA下り店(44096-3)」で缶コーヒーを購入するに留める。なお,この店舗で「セブンイレブン巡り」としては,(アプリ使用開始後)通算76店舗目となった。
 土産物屋もあったが,まだ往路も「序の口」なので,流石にここで何かを買うことは考えなかった。

 この富士川SAには,ETC専用のスマートICも併設されているが,前後は富士ICから清水IC(あるいは清水JCTから中部横断道に繋がる新東名の清水連絡道経由で清水いはらIC)までと,ちょっと長い。
 この間の東名高速は,旧・庵原郡由比町域で駿河湾沿いを走る。東名高速では,ここが最も「絶景」の区間だと思う。
 現在は全て静岡市清水区になってしまったが,前後の旧・庵原郡蒲原町や旧・清水市(興津地区)では内陸に入ってしまい,海沿いと言えるのは,旧・由比町域に限られるが,面白いくらいに「元の町境」の間のみになっている。
 蒲原町が先に静岡市と「飛地合併」をしたため,由比町が「静岡市に挟まれていた」期間が2年半ほどある。「桜えび」で知られる「由比」だが,道路に目を向けても,周囲との違いが際立っている街である。