初日は、大仁から松崎へと進むことは確定していたのだが、それだけでは若干少ないかと思われたので、その手前で寄れるようなセンターがないかと考えてみた。

 三島市内にいくつかボウリング場があることは解ったが、地図を見ていくと、駿東郡清水町や沼津市方面にも存在してはいる。
 しかし、ここで手間を喰ってしまっては、本題が取り残されかねない。

 取捨選択の結果、三島市内の2センターに立ち寄ることに決めた。
 休業中を除くと、伊豆箱根鉄道駿豆線・大場駅の西側にある2センターが、三島市内にあるセンターの全てらしい。

 基本的に、旧・田方郡だった三島市は伊豆国、お隣の沼津市は、旧・田方郡の内浦・西浦・戸田の各村だった南部を除いて旧・駿東郡なので駿河国、ということになる。
 そのため、前述の「伊豆半島にある5センター」に、この三島市内の2センターを加えると、旧・伊豆国のセンター完訪になるかと思いきや、実はそうではない。
 旧・伊豆国には「伊豆七島」も含まれ、大島、利島、新島、八丈島には、ボウリング場というよりは「ボウリングレーンのある施設」が存在する。

 筆者は、新島は未踏だが、他の3島には行っており、島内の郵便局も完訪しているが、当時はまさか「ボウリング場めぐり」を始めるとは思っておらず、立ち寄っていない。
 特に、3島の中でも最もアクセスが難しい利島には一泊(そのつもりはなかったが帰りの船が欠航して「島流し」の刑に)しており、その時に泊まった民宿の人から「そこにある勤労福祉会館にボウリング場もあるから、船の時間まで暇つぶしにでもどうか」と勧められてまでいたのだ。
 それなのに、その時は全く興味を示さずスルーしてしまった。何と勿体ないことをしたのかと、今現在ではボウリングに関して「最も悔やまれる過去」になっている。
 今のところ閉鎖したとは聞いていないので、今でもあるのではないかと思っているのだが、新型コロナウイルス感染症でどうなったことやら。
 なお、この「利島勤労福祉会館」のボウリングレーンは、何と2レーンしかなく、恐らく「全国最小のボウリング場」だと思われる。

 現在でもNH(全日本空輸/ANA)のジェット機が就航している八丈島ならともかく、その他の島にボールまで持ち込むのは大変そうだが、レーンのメンテナンスが「普通」に行われているとも思えないので(横浜市障害者スポーツ文化センター「横浜ラポール」のボウリングルームや「ヒルトン小田原リゾート&スパ」のボウリング場のようにオイルが殆どなくてマイボールだと曲がってしまい収拾がつかないのではないかと)、シューズだけ持って行けば充分だろう。

 話が逸れてしまったが、三島市の大場地域に向かうのであれば、伊豆縦貫道の大場・函南ICから出るのが正攻法だろう。
 そこに向かうとなると、大きく分けて三つの選択肢が考えられる。

 まず思い浮かぶのは、東名・新東名を利用し、沼津IC(または長泉沼津IC)から長泉JCT経由で伊豆縦貫道へ、というルート。
 ここに入るとなると、寒川北IC辺りから圏央道に入って新東名を経由し、伊勢原JCTから東名へ、というのが定番。横浜新道から保土ケ谷バイパス経由で横浜町田ICという手もあるが、アプローチも東名そのものも、三連休の初日の朝は、渋滞が予想される。
 ただし、運転していて楽かな……とは思う(信号少ないし)。

 あとの二つは、まず湘南方向へ向かい、国道134号ないし西湘バイパスを経由するところまでは共通する。
 勿論、国道1号を進んでもいいのだが、所要時間を考えると多少料金がかかっても西湘バイパスくらいは使ったほうがいいだろう。それに、長男が一緒なので、長男の「第1種身体障害者手帳」の割引が適用されるから、通行量は通常料金の半額で済む。
 二つの違いは、箱根経由か熱海・函南(丹那)経由か、だ。箱根経由の場合は、細かく見れば国道1号をそのまま往く「箱根駅伝ルート」か、あるいは「箱根新道」経由が考えられる。

 

 

 幼い頃から「東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)」が大好きな長男のことを考えると、この駅伝のルートに沿って箱根を越えることも考えた。

 しかし、二つの観点から「なるべく早く着けるルート」を選ぶことにする。

 一つ目は、松崎に至るまでの行程が結構な所要時間だということ。
 途中まではいいが、後半は一般道を進まねばならず、カーブが続く山道も控えている。
 また、三島市内で2箇所、大仁でも1箇所とボウリング場に立ち寄り、最後は松崎でも投げるとなると、それも時間を要するだろう。これまでの経験から1箇所当たり5~6ゲーム前後を考えているので、2レーンを使う「アメリカン方式」でも1時間ちょっと、1レーン二人だと2時間半近くかかると見込まれる。
 それでいて、松崎で予約している国民宿舎は二食付きのため、18時までにはチェックインする必要がある。勿論、夕食後にボウリング場に行くことも可能(正確な情報がないが、23時前後までは営業しているらしい)だが、できるなら宿に入ってからはのんびりしたい。
 更に、何度か触れたように三連休の初日なので、時間帯が遅くなればなるほど混雑や渋滞が予想される。少しでも早く、先に進んだほうがいいのは間違いない。

 二つ目として、最初に寄ろうと思っているボウリング場が、9時の開店から10時までに受付すれば「5ゲーム1,100円」というパック料金を設定していること。
 ボウリングのゲーム料金というのは、場所によって千差万別なのだが、そうは言っても1ゲームで数百円くらいかかるのは間違いない。場所によっては千円を超えることもある。
 まともに支払うと、二人で数千円以上かかってしまうことが少なくないのだ。
 そこで、お得なパック料金や「(制限・条件付きの)投げ放題」などが設定されているセンターもあるから、利用できるなら極力使える時間帯に到着したい。

 三島・大場に9時台に着こうと考えると、自宅を7時過ぎには出発したい。
 また、色々と考えた結果、東名・新東名経由は「没」にして、箱根経由がベストと判断。
 あとは、実際に走りながら状況を見て「箱根新道」に入るかどうかを決めよう、となった。

 結果的に、国道1号から新湘南バイパス、国道134号、西湘バイパスと進み箱根方面に向かったが、湯本からの渋滞の可能性を考慮して、そのまま箱根新道を往くことを選択した。
 「箱根駅伝」の5区を辿るコースには後ろ髪を引かれたが、これはまた、別の機会に譲ろう。駿東郡清水町や沼津市、更にその先の富士市、静岡市にもボウリング場がいくつもあるし、御殿場市にもある。いや、別に「ボウリング場めぐり」でなくとも構わないのだが。