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産須那神社

寺方元町2丁目

木版画同好会「ばれんの会」

高松真澄

 

祭神は菅原道真で、創建は室町時代前半。大坂夏の陣で全村が焼失した時、村民は産須那神社の神霊を土中に埋めて避難させたと伝えられている。また、拝殿には天保年間(1830~43年)のものらしい「大神楽絵馬」がある。

 

当社は、樹齢約350年の楠の木が境内を大きくおおぃ、鎮守の社として現在、寺方地域の氏神様として崇敬されている。ご祭神は菅原道真公で、御神紋は「剣先梅鉢」である。近年境内は氏子の方々の寄進により、稲荷社の朱鳥居が建立され、天神様のおつかいでもある神牛(撫で牛)が奉納され、正面には社名入の大提灯がかかげられ、立地条件もよく、氏子区域外からの参詣も多く、社名にちなんで「安産」とお祈りする方も増えている。夏の祭礼は、7月19日,20日、秋の大祭は、10月24日25日で、特に、地車が曳行され年々非常に賑わいをみせている。神社(お宮さん)には神が宿ります。人の生命は、母の子宮に宿り、産道(参道)をとおり、産声をあげます。一度、心静かに氏神様にお参りをしてはいかがですか。

岡本浩明

(寺方元町2丁目)

転載:守口守口市民憲章制定25周年記念木版画集『守口百景』
作成:守口市木版画同好会ばれんの会1998年
テキスト入力:元市民憲章副会長 はまがみ