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西三荘ゆとり道

南寺方東通4丁目

木版画同好会「ばれんの会」

土田博

 

鶴見緑地から西三荘駅の手前天乃橋までの約1.9キロに渡る西三荘水路の上に「ふた」をし、頃l際花と緑の博覧会」を契機に、平成元年~平成9年度にかけて整備されたもので、緑と空間のゾーン、文化・教養、フィットネス、水、花のゾーンとに分かれ、四季おりおりの花木、草木も多く植えられている。このモニュメントは文化・教養のゾーンの音とかたちの道にある。

 

私が60年前ここに来たときは、田圃と蓮池そして水路があちらこちらにあり、建物は、野良小屋だけで遠くには生駒山の全景が展望できた、のどかな地域でありました。春はれんげに田植え、夏には蓮の花に子供のじゃこ取り、秋は赤とんぼに稲刈りと、今ではほとんど見る事のできない光景でした。この西三荘も昔は、魚が泳いでいるきれいな水路で、水遊びをした人も多い事でしょう。しかし時代の移り変わりにより、工場が建ち、人家が急増し、工場からの排水そして家庭からはごみが捨てられるなど、水路の水は汚れ、夏になると悪臭で困ったものでした。平成2年鶴見緑地で開催された「花と緑の博覧会」を機に、西三荘水路の整備が進み、ブロックごとに楽しめる工夫がされ、花と緑は四季を通して人の心を和ませ、また色々な形をしたモニュメントが配置されているのがまた楽しく、家族や友達と軽スポーツや散歩など健康に活用できる施設として多いに利用したいものです。しかし、犬の糞の始末など一部心ない人がおられる事は悲しい事ですな..。

児島孝義

(寺方本通2丁目)

転載:守口守口市民憲章制定25周年記念木版画集『守口百景』
作成:守口市木版画同好会ばれんの会1998年
テキスト入力:元市民憲章副会長 はまがみ