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新しい街並み

外島町

木版画同好会「ばれんの会」

清田初美

 

幼い頃、東洋紡のグランドで三角ベースをしたり、友達が社宅に住んでいたのでよく遊びに行ったものだ。広い敷地に立ち並ぶ社宅の間を走り回った記憶が今も鮮明に残っている。開発が進み、記憶のなかの町並が少しづつ変化して行くたびに幼い頃の思い出が一つ、また一つ消えていく淋しさを味わったものである。よく遊んだグランドのあたりは、マンションが建ち並び、走り回って遊んだ社宅の跡は大きな病院やプールなどに様変わりしてしまった。今、公園になったベンチに座っていると、幼い子供たちが楽しそうに走り回っている。彼や彼女達にとっては、今遊んでいる公園やスポーツプラザの大きなプールなどが幼い頃の心地よい「想い出」になるのだろう。

藤田真由美

(八雲西町1丁目)

転載:守口守口市民憲章制定25周年記念木版画集『守口百景』
作成:守口市木版画同好会ばれんの会1998年
テキスト入力:元市民憲章副会長 はまがみ