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教会

土居町

木版画同好会「ばれんの会」

笹井修

 

昭和27年4月、大阪市旭区橋寺町で伝導を開始。当時は畳の教会と呼ばれた。昭和31年7月芦澤光雄牧師が中心となり現在地に礼拝堂、牧師館を新築、移転。毎週日曜日には、日曜学校、礼拝が行われている。また、10月第1日曜日にはバザー、12月24日の夜にはクリスマスイブ礼拝が行われている。正式名称は日本聖公会大阪教区守口復活教会。

 

初めて教会の存在を知った時、私はすでに小学生になっていました。生まれた時から近所に住んでおり、自分の縄張りのつもりでいましたが、いつも通る土居商店街の少し外れた所にあるため、全然気付きませんでした。神社やお寺はあちらこちらで見かけましたので、「守ロ(自分のまち)にもキリスト教の教会があったんや」と言う事実に強烈な印象を覚えたものでした。それ以来、少し遠回りしてでもその小道を通る機会が多くなりした。十字架が屋根に飾られている白い建物がかっこよく思われて、「大きくなったらあんな家に住みたいな」なんて子供らしい夢を抱かせる存在でした。年末になると、クリスマスのセレモニーだと思いますが、庭が華やかに飾り付けられており、参加出来ないのが残念に思ったものでした。クリスマスパーティだけに参加したいだけで、その高尚な目的を知らないままの子供の自分、勝手な考えで恥ずかしいものです。今、改めて眺めますと少し古ぼけたように感じますが、味わい深い建造物です。

篠原拓男

(土居町)

転載:守口守口市民憲章制定25周年記念木版画集『守口百景』
作成:守口市木版画同好会ばれんの会1998年
テキスト入力:元市民憲章副会長 はまがみ