37

カナディアンスクエア

河原町

木版画同好会「ばれんの会」

山田耕治

 

京阪守口市駅前再開発が昭和60年10月に完成し、市と区域内に建物を所有するテナント6社で構成する街の愛称を公募した結果、木尾良隆氏の作品「トークティ守口」(会話のある街)が入選。その街の中心は緑いっぱいの街路樹のカナディアンスクエア(人の広場)があり、市民の憩いの場となっている。

 

京阪沿線に住んで25年も過ぎました。初めて京阪電車に乗った私の印象…、なんて駅の間隔が短いのだろう、緑が少ないのだろう、と驚きました。しかし、この20数年の間、守口の駅界隈も美しくさま変わりしました。新しいビルが立ち並び緑の木々が植えられ、それらが成長し、人工的なものと自然の木々との美しい共存が見られ、とても嬉しく思います。駅からかかる歩道橋のクリスタル橋からのながめは美しく、春先には木々が芽ぶき、花水木は枝いっぱいに花を咲かせます。また、アポロン橋の上には希望の鐘が四季のメロディをひびかせています。階段の下にはカナディアンスクエアの赤いモビールがゆっくりと廻り、そのまわりではハトと遊んでいる子供やそれをやさしく見守っている老人達…。人待ち顔の若者もいて人々の中に駅前はすっかり馴染んでいるようです。

津嶋恭子

(大久保町5丁目)

転載:守口守口市民憲章制定25周年記念木版画集『守口百景』
作成:守口市木版画同好会ばれんの会1998年
テキスト入力:元市民憲章副会長 はまがみ