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西三荘水路
菊水通1丁目
木版画同好会「ばれんの会」
田中靖治
現在は鶴見緑地から天乃橋まで、西三荘ゆとり道として整備され、市民の散策うるおいの道となっているが、元々は都市下水路であり平成2年鶴見緑地で「花の博覧会」が開催されるのをきっかけに、下水道工事と共に、上部に蓋をしてその上に遊歩道を整備した。当時は水路の上を送電線が走っていた。
西三荘ゆとり道として、花と緑の遊歩道が鶴見緑地まで整備され完成したのが平成9年9月。この鉄塔付近は最後の工事となりましたが、現在「花のゾーン」として道行く人たちの目を楽しませてくれます。
私の子供のころ鉄塔付近は一面は畑で、そのなかでひときわめだっていました。今は、まったくその面影もなくなってしまいました。
鉄塔がなくなる少し前までは、水路付近にも住宅が建ち並んでいましたが、初夏になると、水路から、まだ、うしがえるの声も聞こえていました。
夏が来るたびに、その鳴き声も懐かしく思える今日この頃ですが、休日には家族づれや、平日にはお年寄りや奥さんどうしなど、いろんな人たちが楽しそうにあるいているのを見ると、私もなんとなくうれしくなり、付近に住む市民として、いつまでも大切にしていきたいと思います。
中川一子
(橋波東之町2丁目)
転載:守口市民憲章制定25周年記念木版画集『守口百景』
作成:守口市木版画同好会ばれんの会1998年
テキスト入力:元市民憲章副会長 はまがみ