アルバム全体は、
ハッピークリスマス!!というより、切なさとなつかしさのクリスマス、といったおもむき。
極君がバブリー感ある歌を歌っているほかは、あのあがちんでさえ 「音のない世界」 を歌っている。
今回のアルバムは、男役のアルバムとして面白いアプローチをしてきたなあ、と。
The男役、というより、女の人のもつ声の柔らかしさや透明感を生かして、宝塚らしい抒情的な世界を丁寧につくってきた印象。
ジェンヌさんの歌のすばらしさを引き出す、繊細な詩集みたいなアルバムだと思いました。
それぞれのメイキングフィルムもとてもかわいい。
インタビューも充実してて、ライジングスター並の分量で大満足
・白い季節/MISIA 永久輝 せあ
ひとこの切ない語り口が、切実な心情をよく伝えてる。
中村A先生の真っ白なジョーゼットお衣装に金色のヘアバンドで歌うのが見えるようで、しっかり男歌として聞こえるのが素晴らしい。
・クリスマスキャロルの頃には/稲垣潤一 綾 凰華
とても男っぽいクリスマスキャロルでした。
原曲はどこか他人事というか大人の諦念が漂っているけれど、あやなちゃんが歌うと、「クリスマスキャロルには、けりつけてやんよ?なあ?」みたいな新宿アウトレイジ感もややあり、面白かった。
ロカビリーとか80年代ロックとかベタな曲が聞きたくなりますね。
・Hard days Holy night /ポルノグラフテイ 聖乃あすか
なぜよりによって王子感のあるほのちやんに、サラリーマンの歌を当てたのか。
「課長」 とか「終電」 とか、花沢類の辞書にはないぜ?
全く生活感のない、めでたい祝祭感が素晴らしいです。ほのちゃんの陽性感がよく出てる。くり寿ちゃんのコーラスもかわいい。
・もろびとこぞりて 男役全員
このcdの白眉。
ジェンヌさんの声って、なんて透明で柔らかいなんだろう。
女声合唱が重なって、ふわあーーっと広がっていくのが、清らかこの上なし。
ホサナハレルヤアーメンマリア・・・・・
私、この曲、葬式の入場曲にしてもらうわ・・
・奇跡を望むなら X’mas story /JUJU 風間 柚乃
Jujuのセンチメンタルな声から一転して、落ち着きのある透明感のある美しい声。
高校の先生に諭されているような絶対の説得力がある。
おだちんは手作りマフラーを差し入れされるメガネ姿の先生役希望です。(あれ、もうやったったけ)
・SILENT /SEKAI NO OWARI 縣千
いい意味の「普通さ」のある歌。
幻想的な雰囲気からかわって、等身大の寒さやぬくもりの伝わってくるゆったりとした歌唱が心地いい。
しかし、やっぱりあがちんの歌は大ヴォリュームで聞きたいよね。野外とか、ステンドマイクとかアンプとか使って。
・Xmas medley 娘役
耳から脳がすーーっとところてんみたいに溶けだしそう。
ウィーン少年合唱団も頭をたれるであろう。
素晴らしい美声でした。
じゅりちゃんの母性を感じさせる包むような声が癒しだ。
夢白ちゃんの 「あわてんぼうのサンタクロース」、明るいコミカルな歌唱がめちゃくちゃかわいくて驚いた。
歌のおねいさんですよ、これは。
くり寿ちゃんのwe wish a Merry Christmasは、声が音というか、音が声というか、AIじゃないよね?というシンガーサイボーグ。
瑠璃花夏ちゃん、なんと晴れやかで抜けるような美しい声でしょうか。
きよら羽龍ちゃんのジングルベル、シルキーで品格のある声ですねー
娘役全員のきよしこの夜・・
短い、短すぎる!!
もっと聞かせてくれ!!
三番まであるやろ!!なぜ一番だけなんや!?
これ聞くと、猛烈に悔い改めたくなる。
ルドルフが猫殺してごめんね!?
ブルータスを裏切ってごめんね! ?
ヤスに小夏、とにかく全部ごめんね!?
来年度は清く生きよう、と決心したくなる聖なる聖なる歌。
・雪のクリスマス wintersong / dremas come true 暁千星
スローテンポで、ドリカムの日本語歌詞は難しいと思うけれど、男役発声で、ひとつひとつしっかりかみしめるような歌がしみます。
ツフルコートに縄編みマフラーぐるぐる巻きで渡る・・・のが昔のありちゃんだったけど、今はロングコート立てながら銀橋を歌情景が目に浮かぶようなしっとりしたWINTERSONGでした。
・クリスマス・イブ/山下達郎 天華えま
おとぎ話の中にいるような、世界観の完成された歌でした。
このアルバムの中で一番ファンタジー感が強かったかもしれない。
個人的にベストソングを選ぶなら、これです。
娘役さんのバックコーラス(あれはSEでなく人の声か??) と相まって、ぴーすけの甘いささやきのような滑らかな語り口、絶品です。
・聖なる夜の贈り物/ 秦基博 瑠風 輝
もえこの声はチェロ味がある。
低音の艶っぽさと、そこから高音いところへあがるなめらかさも美しい。
肉声と歌詞がぴったりと一致して、歌詞のニュアンスがまっすぐ伝わってくる。
のびのびと余裕のある歌い方で、原曲のファンタジックな感じから、よりドラマティックに聞こえる宝塚仕様で素敵。
・Burning’ Xmas /T.M.Revolution 極美慎
このアルバムで数少ないアップテンポのイケイケ曲。
パンチのある歌詞も、ちゃんとマーキュシオみのある品位ロックになってて素晴らしい。
あーさのAEN、れいちゃんの花男みたいな俺様学園モノ再演できるとするなら極美くんですかね。
・Everlasting snow/Aimer 和希そら
あざとい・・・
・・あざといぜ和希そら。
っていうか、「しおり」の声じゃないですか。
そんな久しぶりに子犬のきゅるんとした黒目の、純粋な柔らかカワエロ声だしてくるたあ、お前は休ちゃんかい。(ref:BACHELOR4) ひときわ澄んだ美しい声、お見事でした。
花より男子のクリスマスメドレー、GREATEST HITSについだ冬の定番アルバムになりそうです。