宇佐本百姓の育苗方法 | 宇佐本百姓の作業日記

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かかしです 

 

ラブシート(被覆シート)を剥ぎました

 

綺麗に芽が出てます

 

毎年、被覆を剥ぐ時はドキドキします

 

これで一安心です

 

 

 

 

被覆シートには何種類かあって

 

今まで使ってきたのは

寒冷紗と太陽シートとラブシート

 

慣行の育苗は

箱の下に根を下ろさないので

箱の中の育苗土の養分と種の胚乳で生育します

 

なので葉っぱ3枚くらいまでしか出ません

 

葉っぱ3枚だと丈が低くて田植えが困難になります

 

慣行の場合は暗室と温室で発芽させて徒長をさせますもやしを作る感じです

その後も育苗場所に広げて寒冷紗をかけて遮光して苗をさらに徒長させます

 

寒冷紗は遮光はするけど

苗の水分は蒸発するので水やりが必要になります

 

 

そこで便利なのが太陽シート

サングラスのように

強烈な日差しは反射するけど光は通すシートです

 

ビニールシートのように水分の蒸発を防いでくれるので

種蒔き直後に育苗場所に広げて太陽シートをかければ

直射日光で芽を焼くこともなく

水をやることもなく

芽出しと初期生育までシートをかけたままで出来ます

 

ただ強風に弱く

すぐに破れるので

シートが飛ばされないように工夫が必要です

 

もう一つ太陽シートのもの凄く大きな弱点は

日差しを遮るので

雨降りの後のように地面が濡れている状態で広げてシートをかけると

 

地温が上がらずに発芽不良が起きたり

苗が蒸れてしまいます

 

 

最後にラブシート

これは光も水も通すシートで

 

被覆した直後に水やりも必要です

なんのためのシートかというと鳥よけのためです

 

実は種を蒔いて

被覆をせずとも

自然界の種籾は発芽をするし生育をします

 

本当はこれが一番良い方法です

 

ただ土が乾いてしまうとすぐに苗が枯れてしまいますし

雀が芽が出た後の種籾をほじくって食べて行きます

 

鳥よけのためにラブシートをかけて

頻繁に水やりをすれば

自然に近い形で苗が育っていきます 

 

苗箱に穴が沢山あいている成苗用の育苗箱を使えば

発芽して3日もすればすぐに根は田んぼに降りて行きます

 

 

なので宇佐本百姓では

成苗用の育苗箱で田んぼに広げて

ラブシートです