「できない田んぼができる」革新的な技術 | 宇佐本百姓の作業日記

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かかしです

 

シリーズも大詰め

今日は

「できない田んぼができる」革新的な技術です

 

宇佐本百姓では

ロータリー耕は行っていません ウインク

 

田んぼを耕すのは

プラウ

スタブルカルチ

サブソイラ

です

 

 

 

これが革新的なわけではなく

 

大事なのは田んぼの中ビックリマークビックリマークビックリマーク

 

ダウンこの図したは田んぼの断面図を表したものですが

 

できる田んぼというのは

田んぼのポテンシャルがあるたんぼ

土壌があって

作土が深く

田んぼの中で水が滞る事なく流れている

 

つまり

稲の根域がちゃんと確保出来ている田んぼです

 

 

当たり前の事ですが

 

なかなか田んぼの中を見ることは難しい

でも

プラウやスタブルカルチで耕していると

爪の刺さり方で

田んぼの中の硬盤がどうなっているのかがわかります

 

田んぼの中を

大きな指で触診をしているような感じです

 

そうやってみると

できない田んぼというのは

こうなっている

 

 

往々にして

田んぼのじゅるい所

高畔の横

幹線道路の横など

田んぼの中の水が溜まりやすいところ

抜けにくいところです

 

また

長年の無理なロータリー耕を重ねて

極端に硬盤が高くなってしまったところ

 

田んぼの中の硬盤が均平でないと

硬盤にそって水が流れ

田んぼの中に深いところが出来てそこが池のようになってしまいます

 

こうなると

浅い所は水が流れて行ってしまい

水が溜まらなく

水持ちが悪い

 

深いところはじゅるいし

しかも中は池なので年中乾かないゲロー

 

深いから良いかというと

中はだいたいグライ層になっていたりするので

水は通さず稲は出来ず

トラクターはハマる滝汗滝汗滝汗

 

原因は田んぼの表面にあるのではなく

田んぼの中にあります

 

だから田んぼの中まで意識して耕す

 

田んぼをとにかく一回乾かす

 

サブソイラなどで

田んぼの中の水はけを良くする

 

こうすると

 

田んぼの中の硬盤が均一になり

水が溜まるようになり

稲の根域が確保出来るようになり

稲が育つようになるびっくりマーク

 

それで一回乾かせば

次の年から機械がぬまらなくなりますウインクウインクウインク

 

この改善は結構快感でニヤニヤニヤニヤニヤニヤ

 

新しく田んぼを借りたとき

「ここからここは機械がぬまるから

 苗は植えん方が良いよ」

と言われた田んぼも

 

とにかく一回乾かすと次の年から苗が植えれるようになります!!

 

地主さんもビックリですポーンポーンポーン

 

革新的な技術と書きましたが

篤農家の方にとっては当たりまえ

 

でも普通なら

田んぼの中まで意識を持つ事はないので

 

そういう意味で革新的だと言えると思います!!

 

最期に大事なのは

 

これは大型機械があるから出来る事ではないです

 

大切なのは

方法ではなく結果!!

 

どんな方法でも良いので

田んぼの中を均平にして

作土を深くする

 

そして田んぼの中の水を流す

 

大地の再生を行う

矢野智徳さんは

スコップやユンボでこれを行っています

 

 

 

要は

スケールを自分の所にあわせて

結果を生み出す方法を考える事だと思います

 

宇佐本百姓の今の作業体系は

北海道の勝部農場を参考にして

 

それを宇佐本百姓の規模に

スケールダウンして行っている作業も多々あります

 

 

 

それでは今日はここまで

 

次回はまとめですびっくりマーク