育苗の奥深さ | 宇佐本百姓の作業日記

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かかしです

 

育苗の奥深さ

 

それは計り知れないですびっくりマーク

 

この前に

苗は太く丈夫な苗を育てると書きましたが

 

苗は人の子供と同じように

三つ子の魂は百までというように

 

1.5葉、葉っぱ一枚と半分までで

その後の稲の生育が決まると言われていますにっこり

 

これが苗半作と言われる所以だと思います

 

では1.5葉になる前に田んぼに植えたらどうなるか?

ヒョロヒョロのもやしみたいに徒長させた密植苗を植えたらどうなるか?

 

三つ子前なので、田んぼでのびのびと3歳を迎え稲がよく育つという

乳苗植えという方法もあります驚き

 

 

それから

 

この前は被覆の話だけでしたが

 

種の選別方法や温湯処理、浸水、播種量にもそれぞれ大事なことがあります

 

例えを一つだけ

 

丈夫な苗にするには播種量を70g〜130gとかなり薄く蒔く必要があります

 

この時、田植機の苗の横送り回数と縦送り回数を調整して

田植機の爪が苗を掻き取るところに最低一粒の種が落ちてないと欠株になります

 

これを実現するのに

ゆっくりした遅い種蒔き機で蒔く時は問題はないのですが

 

1時間に400枚くらいのスピードで蒔くと

種が落ちる前に苗箱が進んだり

種が落ちて跳ねてしまったり

水が多いと種が泳いでしまったり

となかなかの精度を出すための工夫が必要になります

 

そして催芽の時に

芽が出過ぎてしまうと

種にヌメリが出てしまい

 

種蒔き機に種がくっついて落ちにくくなってしまうので

ヌメリを出さない催芽が必要になってきます

 

ウチの場合だと

60℃で10分の温湯処理をした後は

浸水の積算温度を90度くらいにして鳩胸くらいで水からあげる必要があります

 

などなど

本当に育苗は奥が深いです

 

実際は

実演で

レクチャーしましょうニコニコ