しあわせ米の出来るまで その3 | 宇佐本百姓の作業日記

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土づくりの実際の作業は


作業体系の見直しから始まります

ロータリーで土を耕す、とします

・それは何のためにするの?
・そうするとどうなるの?
・その方法で、その機械で良いの?

一つ一つ考えます


例えば、ロータリー耕ってのは

・作付を急ぐ場合には、耕起・砕土・整地がいっぺんに出来るので、有効
・肥料を撹拌して土に混和できる、ただし雑草の種も撹拌、草が出来やすい
・硬盤が作られやすい
・土が単純構造になりやす

って事です、これをみれば、肥料を使わないなら、ロータリーってのは不向き

おまけに草が出来やすいなら、農薬不使用にも不向き

「何かを使わない」って事は作業機械も一緒に考えないといけないって思います



それも自分にあった、作付の広さによって考える

ウチでは、10haですので、

やりたい事を踏まえて、10haに対応した機械を使う

では、実際の作業です。

まず、フレールモアで稲わらの裁断

根張りの邪魔になる、藁を裁断して

早く土にかえるようにしてます

稲わらが残ると、ガスの発生

分解に窒素が取られる

根が健全に育つのを邪魔します


次は

稲刈りから一月おいて

スタブルカルチによる深耕


作業時間も、ロータリー耕が2時間かかる所を40~50分

燃料も半分以下



これは、あくまで10ha規模の作業です

もっと小さい面積なら

フレールモアの代わりにウィングモアや草刈り機

またはロータリーによる表面だけの耕起


スタブルカルチの代わりに、

青森の木村さん方式、ロータリーの刃を間引いての粗起し



大事なのは、「なにをやってるか」を

自分の規模に合わせて「スケールのあった機械」を使う


では、続きます。