現状の問題について | 宇佐本百姓の作業日記

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かかしです。


昨日、まる米より
自然栽培について語って頂きました。


私たちは、日々理想に向かい邁進しているのですが、
現在、大きな問題にも直面しています。


みなさんにもそれを少しでもわかってもらいたくて
ブログを書くことにしました。


それは、
1.田んぼを取り巻く環境の問題
2.お米の検査の問題
3.お米の倉庫、保管場所の問題
です。


日は、まず、環境の問題から書きます。


然栽培については、現状では有機農業のカテゴリーの一つとしてみなされます。
そこで、私たちも有機JAS認証を一部の圃場で取得しています。
もちろん、先日の有機の記事でもあったように、有機でも農薬不使用・無施肥
自然栽培です。


ポイントは 一部 ということです。


解を生むことを承知で書きますが


私たちの圃場の一部では、田んぼの用水路に家庭排水が流入する箇所と
田んぼの排水を用水に再利用する箇所があります。


それは、下水道がまったく通っていない地域であるという事と
ダムの水系の末端であるため、雨が少ない年には水不足に陥ってしまうために、
先人たちの知恵により、水が不足しないように水路を整備した事に起因します。

(用水路には、必要な時にしか水が流れていません。)


水路の問題なので、個人的にはどうすることもできません。

このため、自然栽培をやっているですが、有機JASの認証が取れない田んぼが
出てきます。


なんとかしないといけない!!
自然栽培をやっていく上で、また地域の半分近くが自然栽培に切り替えている上で、
再三、行政には水路の改善を訴えてきました。


私たちは、本気で現在の農業問題にまっこうから向かって行っています。
そのため、自分の頭で考えて、国の助成金あてにすることなく、

米農家の自立を目指して減反転作を行っていません


(良し悪しのご意見はあると思いますが、私たちはそれがベストだと思っています。)



このために、農業の担い手や認定農業者、エコファーマーには認めてもらえずにいます。


また、環境によい農業を行ているいも関わらず、

農地・水・環境保全向上対策としても認めてもらえていません。


減反を行っていないことを理由に、一切の行政バックアップを受けれず、

水路改善を受け付けてもらえません。


(最近は、有機農業推進法に伴い、少しずつ追い風が吹きつつはあります。)



では、私たちは、この現状を受け止めどうするのか。

現状の中で自分の頭で考え、最善と思う事を、実行していくしかない。

農薬不使用、肥料自然栽培の重要性を訴えていき
実践していかなければなりません。


今、正しいと思う事を実践していき
少しずつかもしれないけど
前に進んでいかなければなりません
そうしないと、私たちの後ろに道が出来ない。


だから、私たちはこの環境の中で、あきらめることなく
自然栽培で「しあわせ米」を作っていく。



長々と書きましたが、


私たちに必要なものは、行政バックアップよりも消費者一人一人の理解です。


それがあれば、本当は有機JAS認証も必要もありません、
私たちの今の思いと受け止めて頂ける消費者、そしてその消費者に喜んで頂けるように
私たちもこれから、真夏の日差しの中でも田んぼに足を運んでいきます。


どうぞ、皆様方にも私たちの思いを理解頂き、
今後もご支援をよろしくお願い致します。



宇佐本百姓の作業日記

検査や倉庫の問題については、また後日。