NO.2-20 醍醐味は経験・知恵・知識を自由に発揮できること | 脱皮の時 ~スタートラインに祝福を!~

NO.2-20 醍醐味は経験・知恵・知識を自由に発揮できること

1ヶ月に渡る国金とのやり取りを終えると時を同じくして、事務所が決まる。5月から何軒もの事務所を見て回り、やっとatelierとなるべく場所を見つけた彼女。開業から2ヶ月が経っていた。



「事務所を開くということは、思っている以上に大変な作業」。



この言葉は、かかる労力だけのことだけを言っているのでは、ない。事務所を持つ、ということは、一瞬にして自分の手元から多大なお金が出ていってしまう。恐ろしくなるくらいに…。


彼女の場合、物件契約の10日ほど後をatelierオープン日に掲げていたため、急ピッチで準備をしなければならなかった。さらに、電化製品やソファ等を除いて、机やテーブルなどを全部自分の手で作り上げるため、必要な部品を買い揃え、atelierで作業をし、また足りないものを買いに走り、よりイメージに合う、より低コストのものを、と夜になるとネットでの検索を続ける毎日。


そんな日々を繰り返し、その間に仕事もこなし、事務的な手続きも行い…たった10日足らずで完成させ、見事にオープンを迎えたのである。



「ここにいると、すごい眠たくなる」。



自らの手で作り上げたatelierを、こう評する。


その言葉の通り、ひどく心地のいい空間であり、そのすべてが彼女そのもの、と言える。彼女が“アミューズメント癒しパーク・カボダロカ” と呼ぶatelierは、一度足を踏み込むとなぜかまた行きたくなる、 不思議な空気が漂っている。


膨大なエネルギーを要して事務所をオープンさせ、一段落ついた今。自分でやっていくことの大変さを一番感じるのはどんなことなのだろう……。



「お金の計算、かな? 苦手なので(笑)。それから、いつも走り過ぎて痛い目に遭うので…動いた後のケア。
今まではそこをケアしてくれる人が誰かいたけど、一人でやっていくってことはそれも自分でやらなきゃいけない。そこが少し大変、かなぁ…」。



頭で考えるより行動。それが持ち味でもあるが、その分、走り過ぎてしまうことによって受けるダメージもあるのだろう。それでも、自分でやることの醍醐味を、彼女はこう言う。



「自分の今までの経験、知恵や知識を自由に発揮できる」。