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百人一首で日本文化を世界NO.1に!

~ひさかたの ひかりのどけき はるのひに~

いよいよ、

「競技かるた大会」に参加する日がやってきた。


自分の高校からは10名ほどが参加した。


私としのぶちゃん以外の生徒は

もはや「古典の点数UP」目当てだった。



茶髪にルーズソックス。


「ねーねー、ひゃくにんいっしゅって

とりあえず、読まれたとおりに取ればいいんでしょお~??」



「ん~?まぁ、とりあえず座ってればいいんじゃな~い?」




「こいつら、マジでなめとんのかっパンチ!



百人一首のひゃくの字もわからない人たちに

嘲笑いされているようでとても気分が悪かった。


いくら点数が欲しくても

最低限の「マナー」をもって参加して欲しかった。


仮にも我々の学校は

都内でも優秀な部類に相当する高校なのだから。



そんな私も


百人一首「部」が他校に存在するとわかると


「ぶ、部活があるの?




・・・えっ?なに?




この人たち、百人一首に命かけてるわけ??」



と、心のどこかで腹がよじれるのであった。


そして足首にはクシュクシュのソックスが

巻き付いてあるのであった。


おくやまに

もみぢふみわけ

なくしかの


こゑきくときぞ

あきはかなしき




奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋は悲しき

現代訳:

奥深い山の中で、(一面に散りしいた)紅葉をふみわけて鳴いている鹿の声を聞くときは、この秋の寂しさが、いっそう悲しく感じられることだ。



005 猿丸大夫


たごのうらに

うちいでてみれば

しろたへの


ふじのたかねに

ゆきはふりつつ




田子の浦に うち出でてみれば 白妙の 富士のたかねに 雪は降りつつ
現代訳:

田子の浦の海岸に出てみると、雪をかぶったまっ白な富士の山が見事に見えるが、その高い峰には、今もしきりに雪がふり続けている。(あぁ、なんと素晴らしい景色なのだろう)



004 山部赤人



あしびきの

やまどりのをの

しだりをの


ながながしよを

ひとりかもねむ



あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む

現代訳:

夜になると、雄と雌が離れて寝るという山鳥だが、その山鳥の長く垂れ下がった尾のように、こんなにも長い長い夜を、私もまた、(あなたと離れて)ひとり寂しく寝るのだろうか。




003 柿本人麻呂

ブラスバンド部に身を置きながら

私としのぶちゃんは、

時々「音合わせ」をサボっては、

畳のある部屋を行き来する日々目



といっても、高校に

「百人一首部」などあるわけがなく

人数が集まらないため

「百人一首同好会」的な立場で

古典のキクチ先生を顧問に迎え

ひっそりと活動するのであった目



部がないので正式に「部員」などいないのだが

メンバーは

「冴えないセンパイ」3名・・・汗



まぁ、「ちはやふる」の太一先輩ドキドキ

なんて、夢のまた夢(笑)。



そんな「冴えない先輩」を尻目に

私もしのぶちゃんも

札をバンバン取り続けたアップ



先輩方はそんな新入りたちに驚いていたが

私も先輩たちにびっくり。



「あの~、先輩はどうして

百人一首のサークルなんかに入ろうと思ったんですか???」


私は古典の点数が欲しいがために

大会に参加を試みているが

先輩たちは違うようだった。



ただただ純粋に百人一首に興味をもったのだろう。



この大会が終われば

すぐにでも「チューニング」に戻る予定だった

私もしのぶちゃんも。




「持ち点」欲しさに

「パートタイム」として関わるだけのつもりだったが

私はそのわずか2か月後に

人生初の「栄冠」を手に入れることとなった。


小学校で百人一首を覚えた私は

高校生になっていた。



中学校では、クラスの行事や受験勉強に精を出し

百人一首のことはもはや忘れていた。



必死に猛勉強し、

晴れて希望の高校に入学したワタシ。




大のニガテの国語の授業が、そんな私を待ち構えていた。

特に「古典」はニガテ以上に、なんだか

アレルギー反応を起こしてしまう叫び



中学校の授業の内容とは明らかに違いがある

高校の授業。


より「苦手」に磨きがかかっていた・・・汗


そんなとき、古典の先生が・・・



「今度、百人一首大会があります。これに参加したら、

国語の点数に10点加算します。

興味ある人は参加して下さい。」




と言ったではありませんか。




さっそくクラスメートを誘う。


「ねーねー、和田ちゃん。一緒に百人一首大会出ない!?」

「おかち~ドキドキ、出よ~よ。」



入学してようやく仲良くなった

同じグループの友人を誘うが

ことごとく惨敗叫び



皆、「運動部」に忙しい。




そんな私は、中学から続けていた

「ブラスバンド(吹奏楽)部」に所属していた。



そして、なんと同じ部活で隣のクラスのしのぶちゃんが

大会に出ることが判明。



彼女はクラリネット。

私はテナーサックス。



私としのぶちゃんは

ブラスバンド部に所属しながら、

「パート」でかるた部の活動にも関わることになった。




6巻ともなると

内容がかなり濃くなっています目


ちはやふる(6)/講談社


私は競技かるたを、「片手間」でやっていました。

なぜなら、別の部活に所属していたからです。



真剣にやったのは一年くらいでしたので

漫画を読み、

その奥深さを再び学んでいますメガネ



競技のやり方はひとつではないこと。

その人らしさや、特徴

百人一首への思いで

闘い方は変わります。



カナちゃんのように

歌を愛する気持ちから

その札の並びへのこだわりにつながることも

あるのです音譜



し、知らなかった~あせる



そしてかるたの取り札は

確かに「色」がありませんが

歌を深く味わうことで

彩を添えられるのですね。



この漫画の一番好きなシーンかもしれませんラブラブ

奥が深い漫画だなぁ、と

思います。


現在26巻まで出ていますが

まだまだ続きそうですね。


この漫画には

百人一首のあらゆる要素が凝縮されていて

勉強になりますニコニコ


ちはやふる(5)/講談社


早々と

かるたクイーンと対戦する千早。


しかし、自分が目標としているポジションに

同い年の女性が君臨しているって

どんな気持ちなんでしょう目


しかも16歳ですよ~。


私が競技かるたで都大会に出場したのも

16歳。



相手の心理を読んだり

駆け引きがあったり。



16歳ってすでに

オンナの始まり・・・。



はるすぎて 

なつきにけらし 

しろたへの 


ころもほすてふ

あまのかぐやま




春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山

現代訳:

もう春は過ぎ去り、いつのまにか夏が来てしまったようですね。香具山には、あんなにたくさんのまっ白な着物が干されているのですから。



002 持統天皇

京都三日目は嵐山の

百人一首ゆかりの地へ行って参りました。


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今まで何度も嵐山に行きましたが

こんなにもゆかりの地があるだなんて

全然知りませんでした。


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紫式部の歌もありますラブラブ

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百人一首ミュージアム「時雨殿」にも

しっかり行ってまりました。




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彼らの表情ほっラブラブ!




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私が一番好きな
紀友則の歌。

執念で見つけましたよ!!



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そして最後の最後に

紅葉のゼッケイビックリマーク




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ここは、厭離庵。


百人一首はここで生まれましたビックリマーク




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こちらの屏風に飾るうたを
100選びました。

感慨深いですが、
どこよりも紅葉が赤くて
美しかったですもみじ