ほくろ除去(レーザー・手術)後の傷跡を最小限に抑えるケア方法

 



一般的に「ほくろ」と呼ばれる皮膚症状は、医学的には母斑(モバン)といいます。治療方法には大きく分けてレーザー治療と外科的切除があり、母斑の種類、大きさ、深さによって適切な方法を選択することが大切です。

ほくろを除去する方法そのものも重要ですが、治療後のアフターケアも同じくらい重要です。


レーザーによるほくろ除去の場合

レーザーは、母斑細胞に選択的に作用する波長のエネルギーを利用し、細胞を破壊して取り除きます。ただし正常な皮膚にも多少の損傷が起こり、回復・再生の期間が必要です。この時期にケアを怠ると、色素沈着や小さな傷跡が残ることがあります。

★ 浅くて平らな小さなほくろは、レーザーで比較的簡単に除去可能。

★ 大きい場合や根が深い場合は、皮膚の損傷を抑えるために数回に分けて行うことが多く、治療期間も長くなります。


 
 

ケアのポイント

★ 治療直後は水がかからないようにし、こすったり触ったりしない。

★ 傷口は防水バンドや再生テープで保護する。

★ 炎症や色素沈着を防ぐため紫外線対策を徹底する。

★ 治療後1週間は皮膚再生の大切な時期。かさぶたができても絶対に無理に剥がさず、自然に取れるまで待つ。

★ レーザーは強いエネルギーを使用するため、かさぶたができやすく、傷跡のリスクもある。

★ 赤みは正常な回復過程であり、数週間で自然に改善することが多い。



手術によるほくろ除去の場合

大きなほくろや突出しているほくろは、再発を防ぎ確実に除去するために手術で切除されることが多いです。レーザーでは色は薄くなっても膨らみが残ったり再発することがあるためです。

手術は母斑の根の部分まで皮膚を切除し縫合するため、一度でしっかり除去できるのが利点です。


ケアのポイント

★ 手術翌日から消毒薬(クロルヘキシジン)で消毒。

★ 消毒後は必ずバンドを貼って保護。

★ 大きなほくろの場合は再生テープをしっかり使用。

★ 洗顔・シャワーは通常3~4日目から可能。

★ 抜糸は約1週間前後で行う。


抜糸後のケア

★ ステリストリップ(傷跡保護テープ)を活用すると、縫合部の広がりを防ぎ傷跡を細く抑える効果がある。

★ 手術直後は再生軟膏で傷の回復を促進。

★ 抜糸10日後からはシリコン系の傷跡軟膏を使用し、1年ほど継続するのが望ましい。

★ 紫外線に当たる場合は、紫外線遮断テープを貼るのも有効。


 

傷跡の経過

★手術後の傷跡は通常、細い一直線の形。

★ 個人差はあるが、適切にケアすれば6か月ほどでメイクで隠せる程度に薄くなり、時間とともにさらに目立たなくなっていく。

このように、レーザー後は「色素沈着と赤みのケア」、手術後は「縫合線の管理と再発防止」が重要です。適切なケアを続けることで、ほとんどの傷跡は時間とともに目立たなくなります。

 

 

 

 

出っ張ったほくろを除去する際の注意点

 

一般的に「ほくろ」と呼ばれる皮膚の症状は、医学的には「母斑(ぼはん)」という疾患にあたります。ほくろは人によって大きさや形もさまざまで、医学的にもいくつかの種類に分けられます。美容目的で除去を希望する場合であっても、まずは正確な診断を受けることが大切です。単なるほくろと思っていたものが、実は別の皮膚疾患であったり、まれに皮膚がんを伴っているケースもあるため注意が必要です。

 

 

一口に「ほくろ」といっても、黒色母斑、皮脂腺母斑、扁平母斑、表皮母斑などがあり、そばかすや老人性色素斑、太田母斑、血管腫、スキンタッグ(いぼの一種)などの場合もあるため、診断に応じた適切な治療法を選ぶことが望ましいです。

 

小さなほくろは特に問題にならないことが多いですが、大きい場合や盛り上がった形、毛が生えている場合などは美容的にストレスになることもあります。出っ張ったほくろはメイクで目立たなくすることもできますが、時間が経つにつれてさらに盛り上がってきたり、メイクでは隠しきれなくなることがあります。多くは加齢とともに大きくなる可能性があるため、小児であっても除去を検討したほうがよい場合があります。

 

 

ほくろの除去方法には、大きく分けてレーザー治療と外科的切除があります。レーザー治療はレーザーエネルギーで母斑細胞を破壊して除去する方法です。ただし、母斑の種類や皮膚の状態によって適したレーザーを選ばなければ効果が十分に得られません。

 

根が浅く平らな小さなほくろであれば、レーザー治療だけでも比較的簡単に除去できます。しかし、大きさが0.5cm以上になると複数回、数か月にわたる治療が必要になることもあります。また、レーザー治療後に色素沈着が残ったり、再発するケースもあるため注意が必要です。

 

 

根が深く盛り上がったタイプのほくろは、外科的切除の方が適している場合があります。出っ張ったほくろは、レーザーを繰り返すことで逆にさらに盛り上がってしまうこともあります。色素は薄くなっても、隆起が残ったり、再び大きく膨らんで腫瘤のようになってしまうこともあります。

 

 

外科的切除を行えば、レーザーでは取り切れない皮膚の深部に残った母斑細胞を除去できるため、再発のリスクを最小限に抑えられます。外科的除去では、母斑が存在する皮膚の真皮まで切除し、縫合します。母斑細胞の根元まで取り除くため、一度で確実に除去できるのが大きな利点です。

 

 

一方で、出っ張ったほくろを手術で除去する場合、傷跡(瘢痕)に対する不安もあるかもしれません。手術の際には、できるだけ皮膚のしわのラインに沿って切除し、傷口が広がらないよう工夫した縫合技術が重要になります。

 

出っ張ったほくろ除去後の傷跡は、多くの場合6か月以上経過すると、メイクで十分にカバーできる程度まで目立たなくなります。ただし、医師の経験や技術によって仕上がりには差が出るため、小さな範囲の手術であっても、最初のカウンセリングから傷跡を最小限に抑えるノウハウを持った医師に相談することが大切です。

 

 

 

 

 

 

タトゥー除去手術、増えている理由は?

タトゥー(刺青)に対する否定的な認識が薄れ、小さなデザインであっても個性を表現するためにタトゥーを入れる人が増えています。肩や背中、腕や脚といった一般的な部位に加え、わき腹、手首、指、足の指など、タトゥーを入れる場所も多様化しています。

 

 

その一方で、タトゥーを消す人も同じように増えています。時間が経つにつれてデザインが気に入らなくなったり、警察官や公務員など就職に不利になることを懸念して除去を希望する場合が多くあります。また、結婚や子育てを始める前に消すケースも少なくありません。

 

ただし、タトゥーを入れるときの痛みよりも、消すときの方が痛みが大きいこともあります。除去方法にはそれぞれ長所と短所があるため、十分に検討して選択することが大切です。現在、タトゥー除去にはレーザー治療と外科的切除の2つの方法があります。レーザー治療が広く知られていますが、手術による除去を選ぶ人も多くいます。

 

 

レーザー除去

レーザーエネルギーを用いて皮膚内のインク色素を細かく砕き、自然に体外へ排出させる方法です。外科手術に比べて身体的な負担は少ない方法ですが、痛みは決して軽くはありません。また、大きさ・色・彫りの深さによっては除去が難しい場合も多く、10回以上の施術や3年以上かかることも珍しくありません。治療の過程は長く、苦痛を伴うことがあります。さらに色素の残りや瘢痕(はんこん)が残って、かえって美容的なストレスになることもあります。そのため十分な診断とカウンセリングを受けた上で決めることが必要です。

 

 

外科的切除

タトゥーが入っている皮膚を切除し、縫合する方法です。タトゥーのデザインが複雑であっても、またレタリングのような形であっても方法は変わりません。インクの量や色素の種類に結果が左右されないという特徴があります。

 

外科的切除は小さなタトゥーであれば一度の手術で取り除けるため、短期間で確実に消したい人に向いています。特に「跡を残したくない」という人に選ばれるケースが多いです。

 

ただし手術後には線状の瘢痕が残るため、アフターケアが重要です。瘢痕は時間の経過とともに薄くなり、次第にシワのような細い線になっていきます。外傷による瘢痕のように見えるため、「タトゥー跡」とは認識されにくく、こうした理由で手術を選ぶ人も多いのです。

 

 

大きなタトゥーの場合

広範囲のタトゥーは皮膚移植術によって除去できます。濃い色のタトゥーや腕・脚を覆うような大きなデザインも取り除くことが可能です。ただし皮膚移植後の瘢痕は均一にならないこともあるため、事前に十分な説明と相談が必要です。また、瘢痕を最小限に抑える技術やノウハウは医師によって異なります。

 

 

瘢痕を最小限にするために

タトゥー除去による瘢痕が新たなストレスとならないように、

  • 皮膚の自然なシワに沿って切開する

  • 縫合の際、皮膚組織の層ごとに細かく縫い合わせる「微細三重縫合法」を用いる

といった方法で瘢痕の開きを防ぎ、できるだけ目立たないように手術が行われます。