句会に出向くために六本木駅からひさし
ぶりの都営線。
地底へ向いてずんずんと降りて改札に立
ったら、なんとクレジットカードが使える
のだという。オオオオーッと呟いて小学生
のような好奇心で使ってみた。
句会にはおもしろいひとがいて、朧を「
をぼろ」、翁を「をきな」と態々仮名表記
にかえて投句している。
古い時代の表記は、「お」がみんな「を」
になるとでもお思いのようであった。
妙味のある句だったので並選に入れたう
えで、ただちに歴史的仮名遣いの学的事実
をお教えしたのだけれど、「この表記もあ
る」と主張して遂にゆずらなかった。
表記を間違えていたら、その語は無効、
作品の表現の遂行に至り得ないのに、あま
りにも無知な誤用の応援団もそのひとの周
辺にはあるようだった。
ずしりとした羊羹と大福をお土産にぶら
下げて、
春の巷は、だいたいこんな人たちがつ
くりあげているのかも知れない。
いや、違いない、、
そう、呟きながら帰途についたのだった。
(以下、俳句の欄)
春一のベクトル美濃をぬけて江戸
春一に乗りて京より飛天たち