こんにちは。

早いものでもう7月、2018年も半分が終わってしまいました。前向きに言い換えると次回の箱根駅伝まで半年を切ったということです。ということで、今回は箱根駅伝に向けた1年間の取り組みの中間地点から振り返る企画、題して「2018年上半期がんばった大賞」です。

 

2018年の箱根駅伝終了後から今までの活躍を対象に、勝手にいろんな賞を作って勝手に表彰します。

 

 

【MVP】

■阿部弘輝(明治大3年)

チームの危機を何度も救った阿部が上半期のMVPです。まずは関東インカレ。明治大は苦戦を強いられており、最終種目の5000mで4位以内に入らなければ2部降格が決まってしまう中、抜け出したワンブィ、塩尻に果敢に食らいつく走り。見事3位入賞を果たしてチームの1部残留を決めました。さらに凄かったのは全日本大学駅伝予選最終組での走り。決して通過安全圏ではない中で、相方の前田が中盤から遅れてしまう展開。もう阿部が稼ぐしかないという場面で堂々と先頭争いを繰り広げ、最後はなんと塩尻に先着する組2着。またしてもチームを救いました。両レースの間に行われた日本選手権5000mでも5位入賞を果たす充実ぶり。本当に頼もしい選手に成長してくれました。

 

 

【ハイパフォーマンス賞】

■塩尻和也(順天堂大4年)

箱根駅伝でまさかの失速となってしまった塩尻ですが、引きずることはありませんでした。都道府県対抗駅伝での3区2位の好走で復調をアピールすると、5月からは関東インカレ5000m2位、10000m3位、日本選手権3000m障害優勝、全日本大学駅伝予選4組3位と驚くほど安定してトップレベルの成績を残し続けました。日本人学生最強ランナーは文句なしで塩尻です。

 

 

【すごいタイムたたき出した賞】

■相澤晃(東洋大3年)

今季最もいい感じでベストの記録を更新しているのが相澤です。5000mの13分40秒、10000mの28分17秒はいずれもかなりハイレベルな記録。1学年上にエース山本修、1学年下に怪物西山が控えている東洋大ですが、タイムの上では2人を上回ってきており、今後の活躍がさらに期待されます。

 

 

【リベンジ賞】

■梶谷瑠哉(青山学院大4年)

昨季は三大駅伝全てに出場しながらも、今一つ乗り切れない成績が続いてしまった梶谷。勝負弱さを指摘する声もあった中、3月に行われた学生ハーフで優勝、初の個人タイトルを獲得しました。この優勝を機に、駅伝でも実力を発揮できるようになれそうな気配です。

 

 

【ニューウェーブ賞】

■遠藤大地(帝京大1年)

集団の中では静かに、単独走になった時には強かに、という走りを特徴とする選手が多い帝京大に新たな風を吹かせています。遠藤はとにかく積極性が光ります。関東インカレ2部5000m、全日本大学駅伝予選1組と共に積極的なレースを展開。前半区間からガンガン行けそうなタイプの選手の登場は非常に大きいです。

 

 

【4年目の開花賞】

■鈴木勝彦(城西大4年)

4年目にしてその才能を最も開花させているのが鈴木です。年明けからハーフマラソンやトラックでベストを連発すると、全日本大学駅伝予選では3組3位(1位は法政大坂東、2位は国士舘大住吉とエースが並んでいる)と遂に大舞台で結果を出しました。既に主力の一人として計算できそうな雰囲気です。

 

 

【カムバック賞】

■大久保陸人(大東文化大4年)

先日の全日本大学駅伝予選に出走した大久保。なんとこれが1年次の全日本大学駅伝以来、実に2年8か月ぶりの勝負レースとなりました。これだけ長い間、表舞台から遠ざかりながらよく戻ってきてくれました

 

2018年上半期がんばった大賞は以上となります。いかがだったでしょうか。これからも記事を更新していきますのでまた読んでください。

 

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こんにちは。

今回は先日開催された全日本大学駅伝関東地区予選会の振り返りの最終回。

 

予選会で下位に沈んでしまったチームについて、その中でも収穫となった選手の走りを簡単に考察していきます。

 

 

15位:東京農業大

■収穫

鈴木(1組16位)

 

ここ数年、チーム力が低下し続け、浮上への切っ掛けがなかなか掴めない東京農業大。しかし、今回は久しぶりに明るいレースとなりました。火をつけたのは鈴木。川田や高田といった主力が欠場する中で、予選会初出場の4年生が1組でこれだけの走りを見せてくれたおかげで後続も、ひとつ殻を破るような走りをすることができました。

 

 

16位:筑波大

■収穫

川瀬(1組23位)

 

持ちタイムは出走選手の中でも下位に位置しており、厳しい戦いが予想された川瀬。しかし、彼の我慢強さは持ちタイムでの不利を覆すものでした。最後まで我慢し続け、同走の金丸を上回る順位でゴール。駅伝主将の熱走に勢いづけられたチームは総合16位と、前年からさらにステップアップしました。

 

 

17位:上武大

■収穫

佐々木(4組22位)

 

長距離で安定して走れる選手は多いものの、スピード展開で戦える選手が少ない上武大。エースの太田黒も調整不足から1組に回り、誰が走っても苦戦が予想された4組で佐々木がいい走りを見せてくれました。箱根10区に引き続いての好走。一気にエース格になってきそうです。

 

 

18位:亜細亜大

■収穫

上土井(3組20位)

 

3000m障害からハーフまでマルチにこなす上土井が10000mでも十分に戦えるところを証明しました。米井、田崎といったエース格に続いて頼りになる選手が現れたことは、久しぶりの箱根路復帰を目指す亜細亜大にとって大きな収穫と言っていいでしょう。

 

 

19位:専修大

■収穫

南(1組31位)&服部(2組39位)

 

正直なところ、いいレースを展開できたと言える選手はいません。8人中7人が30位以下に沈んでしまったのは実力不足と言うよりは、調整が上手くいかなかったのでしょう。しかし、その中でこの過酷なレースを1年生の内に経験できた選手が2人いることは、今後の成長に向けてもプラスになるはずです。

 

 

失格:中央大

■収穫

大森(2組15位)

 

1組で関口主将が熱中症によりまさかの途中棄権。目標を失った中でも大森は冷静に自分の力を発揮する走りを披露しました。百戦錬磨の舟津ですら気持ちが切れてしまったという難しい状況の中で、この走りは立派です。躍進のシーズンとなる予定の今季の中央大。全日本大学駅伝に出場することはできませんでしたが、代わりに楽しみな選手が現れました。

 

これにて全日本大学駅伝予選会の振り返りを終わります。

次回はこの半年間を振り返る特集記事を書こうと思います。またお付き合いください。

 

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こんにちは。

今回は先日開催された全日本大学駅伝関東地区予選会の振り返りの第二弾。

 

惜しくも当予選会を通過できなかったチームについて、その中でも収穫となった選手の走りを簡単に考察していきます。

 

 

9位:拓殖大

■収穫

吉原(1組25位)

 

今年は育成の年ではなく、勝負の年となっている拓殖大。したがって今回の予選会も経験豊富な選手をズラリと並べました。それでいて敗退してしまったのだから、不本意な結果と言わざるを得ません。しかし、唯一の新戦力の出場となった吉原が、転倒もありながらある程度まとめられたのは収穫と言っていいでしょう。

 

 

10位:大東文化大

■収穫

奈良(4組18位)

 

エース力の強化が課題となっている大東文化大。関東インカレで入賞した川澄はともかく、勝負レースでの苦戦が続いていた奈良はさすがに厳しい戦いになるかと思われました。しかし、川澄から大きく離されることもなく、中位で粘り切ってくれました。この様子なら、箱根予選、本戦ともに主力として堂々戦ってくれそうです。

 

 

11位:山梨学院大

■収穫

久保(2組5位)

 

頼りになる選手が帰ってきてくれました。昨季はエース格に続く存在として頭角を現しましたが、肝心の箱根は体調不良で欠場。それ以来の復帰レースでこれだけ走れるならもう心配いらないでしょう。ニャイロ不在のチームを鼓舞するようなナイスランでした。

 

 

12位:国士舘大

■収穫

ギトンガ(4組7位)

 

国士舘大初の留学生です。来日一年目の昨季は期待されながらも勝負レースで全く結果が出ない日々が続きました。そして今季になってギトンガよりタイムの速いヴィンセントがチームに加入。残り少ないと思われたチャンスを見事に活かしました。通過圏外での戦いとなりましたが、最後にギトンガが希望を見せてくれました。

 

 

13位:創価大

■収穫

鈴木(3組11位)

 

エース格の米満とムイルが組1桁順位で走るのはある意味当然と言うことができますが、駅伝への出場経験の無い鈴木の3組11位という成績はかなり良いと言えます。2組まで30位台を連発してしまい、早速通過が厳しくなってしまった創価大ですが、次に繋がる走りを見せてくれました。

 

 

14位:東京国際大

■収穫

真船(2組13位)

 

一旦出走メンバーから外れながらも、当日の選手交代で急遽出場することとなった真船。決して自分のコンディションも良くなかったはずですが、それでも組上位で走れるのは確かな実力がある証拠ですね。全体的に苦戦することとなった東京国際大の中でキラリと光る走りでした。

 

今回はここまでにします。残りのチームはまた次回のブログで考察していきます。

 

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こんにちは。

今回からは先日開催された全日本大学駅伝関東地区予選会の振り返りを行おうと思います。酷暑となったことから全体的にペースは上がりませんでしたがその分、遅れたときに大差がつくレースとなりました。したがってミスの少なかったチームが上位通過を決めています。

 

それでは、今回は当予選会を通過したチームについて、通過のポイントとなった選手の走りを簡単に考察していきます。

 

 

1位:法政大

■ポイント

坪井(1組4位)

増田(1組5位)

 

2組以降は経験豊富な選手が揃っていた法政大。1組で通過圏内に入ってしまえばまず落ちることのない布陣でした。一方でもし1組で大きく出遅れるとさすがの法政大と言えど焦って本来の実力を発揮できない可能性もある。そんな大事な1組を予選会初出場の2人が揃って上位で来てくれたことで、法政大は非常に余裕をもってレースを進めることができました。1位通過も納得です。

 

2位:國學院大

■ポイント

小中(2組4位)

茂原(2組10位)

 

3組4組には鉄壁の四本柱がいるため、2組終了時での総合順位が重要となった國學院大。1組の臼井、長谷はともかく、2組に起用された2人は目立った実績がなかったため不安視されましたが、共に上位でゴール。完璧に流れに乗せました。

 

3位:城西大

■ポイント

荻久保(4組11位)

 

エース金子がメンバーから外れたことで、1~3組にそれぞれ服部、西嶋、中島とスピードランナーを配して稼ぎ、4組は耐えるという戦略をとった城西大。目論見どおり3組まで上位でつなぎますが、4組も凄かった。相方の大石はともかく、荻久保がこのレベルの選手たちとのレースにおいて上位で帰ってこれるとは。相当に力を伸ばしているようです。

 

4位:明治大

■ポイント

鈴木(3組6位)

 

この過酷なコンディションの中で、初の10000mかつ周囲のレベルも高い3組。失敗しても誰も責められないような状況でしたが、鈴木は想像以上に逞しかったです。中盤で小袖と共に先頭で引っ張る積極性も見せながら最後は6位と上出来のフィニッシュ。スーパールーキーたる所以を見せつけました

 

5位:帝京大

■ポイント

遠藤(1組1位)

 

暑さからスローペースとなり、失速を恐れて集団の中にとどまりたくなる中で、この新人は7000mから勇気をもって飛び出しました。遠藤の思い切った飛び出しに誰も反応することができず、そのまま2位に大差をつけてゴール。序盤のリードのおかげで後半組の選手に安全運転を可能とさせてくれました。

 

6位:日体大

■ポイント

全選手


もはや特定の選手を取り上げることはできません。経験の少ない中で上位に食らいつき、なんと3組終了時で総合1位に持っていった3組までの選手。周囲のレベルが高いなかで大崩れせずにまとめきった4組の中川、山口和。全員の力を結集して厳しいと予想された全日本予選を見事に突破しました。

 

7位:順天堂大

■ポイント

難波(4組36位)

 

一部主力選手を欠いた中で3組までボーダーラインやや上に位置するのは予定通り。塩尻が先頭付近で行くのも予定通りでしたが、相棒の難波が40人中最も早く集団から脱落するのは全くの予想外。あまりにも集団から離れるのが早かったことから心配されましたが、そこで粘りが効きました。後から落ちてきた選手を拾いながらなんとか通過圏内をキープ。パニックにならずに自分の最低限の役割を果たせるあたり、やはり実力者です。

 

8位:日大

■ポイント

加藤(1組34位)

 

牽制が続いていた1組の中で加藤が中盤に抜け出しました。その後集団に吸収され、加藤自身は下位まで落ちてしまいましたが、このペースアップが中央大の選手の脱水症状を招く一因となったことは確か。このアクシデントを受けて2組以降はペースが上がらず、スローペースでの我慢比べという日大の得意とする展開に持ち込むことができました。

 

今回はここまでにします。次回は残念ながら予選会敗退となったチームについて考察していきますので、またお付き合いください。

 

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こんにちは。

今回は月に1度のシリーズ「箱根路を駆けた名選手たち」です。今回紹介する選手は大西 一輝(東洋大卒)です。

 

東洋大が初めて箱根駅伝で優勝したのは10年前のこと。“山の神”柏原竜二の衝撃的なデビューがあまりにも強く印象に残っていますが、この大会の前にチームは大きな困難を迎えていました。自らも故障に苦しみながら、崩れかけたチームを主将として支え、見事に優勝に導いたのがこの大西一輝という選手なのです。

 

 

〇中学・高校時代

中学時代は当初バスケ部に入部します。このとき、陸上部に入った双子の弟の智也が各種大会で好成績を残していたことから、一輝も陸上部の顧問からスカウトされ、後に陸上部に転部。本格的に陸上人生をスタートさせました。

卒業後は兄弟揃って県岐阜商業高校へ進学。後に活躍するための土台を作ります。

智也との仲は決して良好というわけではなく、別々の進路も考えていたとのことでしたが、兄弟セットではなく、それぞれ個人としてスカウトしてくれた東洋大に揃って入学することになりました。

 

 

〇大学時代

1年次からスピードランナーとしてチームのエース格に成長していった智也とは対照的に、一輝は故障に苦しむことの多い大学時代となりました。そんな中で見つけた活躍の場が箱根駅伝における山下りの6区でした。

 

2年次は区間4位の好走で順位を2つ上げる活躍を見せました。山上りの5区で苦戦することの多かった東洋大だけに、山下りの6区で稼げる選手の登場は非常に大きかったです。

 

3年次も当然のように6区を任されましたが、この時は中盤以降脚が痙攣し、襷を繋ぐだけで精一杯になってしまいます。

 

主将になって迎えた4年次。自身は故障の影響で出場できなかったものの、チームはスーパールーキー柏原の加入もあって出雲、全日本ともに充実の成績を残します。

 

一輝も体調を合わせてきた箱根で一気に躍進を。そう思っていた矢先に東洋大に激震が走りました。

 

箱根駅伝を1か月後に控えた12月に東洋大陸上部の学生が強制わいせつ行為の現行犯で逮捕されるという事件が起こったのです。

 

この不祥事を受けて川嶋監督が引責辞任。チームとしても出場辞退に追い込まれかねない危機を迎えました。関東学連が「東洋大の箱根駅伝出場を制限しない」との判断をしたことから出場は可能となったものの、大事な時期に5日間の活動自粛を強いられるという厳しい状況にありました。

 

しかし、そんな崩れかけたチームを強力なリーダーシップで一輝がまとめました。箱根駅伝当日は1区から各選手が今できるベストの走りで必死に流れに食らいつきます。5区で柏原が魅せた衝撃の走りは言うまでもないでしょう。9位から一気に首位まで駆け上がり、初の往路優勝を果たすこととなります。

 

優勝争いのライバルとなる早稲田大は前年区間賞の加藤を擁していたことから、初の総合優勝に向けて重要な区間となった6区。当然のように3年連続となる一輝が走るものと思われましたが、佐藤監督代行は2年生の富永への当日変更を決断。故障から急ピッチで仕上げてきた一輝の将来を考えてのことでした。

 

当日朝に変更を告げられた一輝は人知れず涙を流しました。前年のリベンジを果たすことも、優勝に向けて最も重要な区間を走ることもできなくなった悔しさからです。

 

しかし、彼はすぐに気持ちを切り替え、代わりに走る富永のサポートに努めました。富永は早稲田大に逆転こそ許したものの、一輝からのアドバイスを忠実に守り、差を最小限に食い止めました。

 

最も難関だった6区を乗り越えた東洋大が7区以降の反撃で早稲田大を交わし、初の総合優勝を果たしたのはみなさんも知るところでしょう。

 

 

〇社会人時代

東洋大卒業後はカネボウに進み、中堅選手として活躍していたのは去年までの話。先日行われた日本選手権10000mでは最後まで優勝争いを繰り広げての2位入賞。31歳にして遂にその秘められたポテンシャルが爆発しています。いつも彼の前を走っていた智也はもう引退していますが、一輝の全盛期はこれからです。

 

 

〇最後に

今回伝えたかったのは、東洋大の初優勝の裏には、常に悔しさを抱えながらも、走るだけが自分の役割ではないと自覚して、チームのために尽くした主将がいたということです。

そしてそんな彼が今、10年の時を経て遂に個人の競技者として報われようとしています。大西一輝の物語は今から始まるといっても過言ではありません。

 

次回からは全日本大学駅伝予選を簡単に振り返ろうと思いますのでまたお付き合いください。

 

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