遂にやって来た。
「バレエの発表会」

1月にすい臓がん治療に絶望して、
「来年は観るどころか、生きてないかも…」
今年の発表会は出たいです。
そうな感じで始まった、
発表会への道。


何を踊りたいか?聞かれ、
ジャンプ無し、回転無しの、
「コッペリアの祈り」をあげた。
「どうか来年も生きてレッスンできるように」
とか思って祈りにした。


それからが私にとって壮絶だった。


コロナ感染で死にかける?
治験と抗がん剤投与で10日間入院。
輸血からの抗がん剤投与。
完治している子宮頸がんの
放射線治療後による血便。
貧血で3回の輸血。

それでも行ける時はレッスンに行った。
バーレッスンから目が回って、
「血小板低いから転ばないで」
と看護師さんに言われながらも、
少し回転してみる?とか無理をする…。

味覚障害で食べれない日々。
体力低下と貧血と低い血圧。
足先・足裏は痺れて感覚無し。

発表会の一週間前は、
微熱を繰り返し、
家でのゴロゴロで脚力落ちる。

迎えた発表会前日の舞台稽古。
照明や暗転で
余計にヨロヨロ。
体力的にとても辛かった。
普段走れない私にとって、
くるみ割りの花のワルツ、
中学生に混じって踊るのは無謀。

まぁ何とかなる!
そんな発表会本番。
フラフラになるけど、
助けもありながら、
頑張ってこなす。

前日、当日共に舞台袖にいて、
泣きながら、
「よくやった、良かった良かった」と
抱きとめてくれるヒト。
髪が抜けると言えば帽子を作ってくれて、
ホントお世話になったヒト。

色々なヒトに助けられ有難かった。
辛いコト、イライラするコト。
色々とあったけど、
終わってみると…


「楽しかった」


すい臓がんのコトや治療のコト。
すっかり忘れて楽しかった。


それから会場に来て、
お花をくれたステキ女子。

遠方から来てくれた有難い妹。

荷物を運んでくれたご主人&息子。

ありがとうね。

話す機会少ないバレエのヒトからの手紙に
涙が溢れた。


来年も頑張ろう!と言ったけれど、
「足指・足裏半分、感覚無し」
「貧血でフラフラ」
「目が回って、目の前が見えない」

やっぱり無謀でしょ!

これが人生最後で来年は無い。

楽しかったです。
ニコニコ