2023年はあと1か月で終わる。
来年も生きて迎えられそう。

今年を振り返ると絶望の日々。





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2022年3月に突然診断された
「すい臓がん」
手術可能か?不可か?ギリギリの状態。

すい臓がどこにあるのか?
どういうがんなのか?
良く知らなかったけど…。
子宮頸がん治療で入院同室になった、
すい臓がん治療の方々を見てたから、
生存するのは難しい。
そんな風に漠然と考えてた。

鎖骨に飛んでいる「がん」が分かった段階で、
ステージ4
手術は不可能になった。
他に転移している可能性が高いため、
局所で治療しても意味がない…。
そんなところなんだろう。

2023年は抗がん剤の副作用との戦い。
1月には
抗がん剤フォルフィリノックスの効果が
無くなりつつあった。
主治医先生の提案は
別の抗がん剤に変更しながら、
ゲノム治療に向けた遺伝子パネル検査。

「使える薬が絶望的なのに、意味ある?」

カラダが動くうちに、
やりたいコトをやって…。
死ぬ準備をしてた。

すい臓がんの5年生存率を話すと、
大半の人は
「私も交通事故とかで、
いつ死ぬか?分からない」
と勇気付けて?くれるけど…。

生きるための抗がん剤治療や
分からず、迷って、迫られる
治療方法の選択…。
あるいは怯える再発。
死を覚悟している私には、
苦笑いしながら、
「慰めてくれてありがとね」と思う。

治療方法の少なさに絶望して、
コロナ感染の辛さで絶望して、
バレエでフラフラなカラダに絶望して、
楽屋で痛烈に悟った
「もう健康体でなく、ここではアウェイ」だと。
しょうが無いね。

アブラキサン+ゲムシタビンに変更。
副作用に絶望。
ほぼほぼ家で寝たきり状態。
仕事が出来なくて絶望。
手先痺れてPC打てず絶望。
一人で外出出来ないカラダに絶望。

高い治療費を払って、
生きる意味がある?と何度も思った。
治療を止めて、
短い時間でも楽な体調に戻して、
人生を楽しみ、終わらせたい。

痛いコト、しんどいコト…。
もうおしまいで良くないか?
きっと経験した方は誰もが思うだろうね。

そう思う反面。
治療方法があるだけ幸せ。
今、頑張らずに、いつ頑張る?
生き抜いて、
行きたい所に行って、
食べたいモノ食べて…。
ハハハハって笑ってやる。

そんな風に考えてる。

生きる目的を失った時のメンタル。
前向きに保つのが難しい。
にっこり